其の途を迂して、これを誘うに利を以てし、人に後れて発し、人に先んじて至る。(軍争)|3月17日
Release: 2020/03/17 Update: 2020/03/24
其の途を迂して、これを誘うに利を以てし、人に後れて発し、人に先んじて至る。(軍争)
迂其途、而誘之以利、後人発、先人至。(此知迂直之計者也。)
「わざと回り道しながら、利でもって敵を誘惑し、敵より遅れて出発しながら、先に目的地に到着する。(こんな芸当ができるのは”迂直の計”(迂回しながら速やかに目的を達する計略)を知っている者である」
たとえば、AからBへ行くのに直線コースをとらず回り道をして敵を安心させ、電撃作戦で目的地に達するのが迂直の計である。つまり、常識の裏をかき敵を安心させてから叩く戦術。
かっこ内は、此れ迂直の計を知る者なり。
3月17日、孫子・呉子一日一話(兵法に学ぶ人と組織の動かし方365)の言葉です。
関連コンテンツ
人不善あるなく水下らざることあるなし 人の性の善なるは、猶ほ水の下きに就くがごとし。人不善あるなく水下らざることあるなし。(告子上二章) ひとのぜんなるは、なおみずのひくきにつくがごとし。ひとふぜんあ…
挟みて問う 貴を挟みて問い、賢を挟みて問い、長を挟みて問ひ、勲郎あるを挟みて問い、故(旧)を挟みて問ふは、皆答へざる所なり。(尽心上四十三章) きをさしはさきみてとい、けんをさしはさみてとい、ちょうを…
故に進んで名を求めず、退きて罪を避けず、唯人を是れ保ちて、利、主に合うのは、国の宝なり。(地形) 故進不求名、退不避罪、唯人是保、而利合於主、国之宝也。 「したがって、軍を進めて戦いに勝っても名誉を求…
仕事の心がけ①自覚 大切なことは、仕事の処理をもって、自分の修養の第一義だと深く自覚することでしょう。この根本の自覚なくて、仕事を単なる雑務だなどと考えている程度では、とうてい真の仕事の処理はできない…
後からくる人のために 一人の人間のその生涯をかけて切り開いた道というものは、単にその人一人にとどまることなく、後からくる幾多の人々がその恩恵に浴するのであります。【102】 #修身教授録一日一言 #森…