天の将に大任を①|12月29日のことです。
Release: 2018/12/30 Update: 2018/12/30
天の将に大任を①
舜の畎畝の中より発り、傅説は版築の間より挙げられ、膠鬲は魚塩の中より挙げられ、管夷吾は士より挙げられ、孫叔敖は海より挙げられ、百里奚は市より挙げられる。(告子下十五章)
しゅんはけんぽのうちよりおこり、ふえつははんちくのあいだよりあげられ、こうかくはぎょえんのうちよりあげられ、かんいごはしよりあげられ、そんしゅくごうはうみよりあげられ、ひゃくりけいはしよりあげられる。(こくししもじゅうごしょう)
【訳】
舜は田畑を耕す農夫をしていたところ、堯から引き上げられ天子となり、傅説は道路工事の人夫から登用されて総理大臣となり、膠鬲は魚や塩の商人から見いだされ、管夷吾は武士から宰相となり、孫叔敖は海辺の貧しい生活から宰相となり、百里奚は市井の民から宰相といなった。
12月29日、孟子一日一言の言葉です。
天から大任を与えられる人は何かしら苦難がある。
上に立つ人間、ましてや政治を動かす人はたくさん経験が必要ですね。
政治を志す人のための教えというのは論語にも孟子にもたくさんあります。
今の役立つことばかりですね。
今日も一日がんばります。
関連コンテンツ
五十里にして利を争えば、則ち上将軍を蹶(たお)す。其の法、半ば至ればなり。 五十里而爭利、則蹶上將軍、其法、半至。(三十里而争利、則三分之二至。是故軍無輸重則亡、無糧食則亡、無委積則亡。) 「(以上の…
天賦の特質 全一学とは、各自がそれぞれ全一的生命から与えられた、二度繰り返し得ないこの地上の生において、自らに授かった天賦の特質を、いかに発揮し実現すべきかをまなぶ学といってよい。 全一学ノート #森…
「生き甲斐のある人生の生き方」とはどういうのかと考えますと、結局それは、 一)自分の天分をできるだけ十分に発揮し実現すること、 二)今ひとつは、人のために尽くす というこの二か条で一応は十分と言えるで…
郷党は歯に如くはなし。(公孫丑下二章) きょうとうはしにしくはなし。(こうそんちゅうげにしょう) 【訳】 世間では重ねた年齢が最も尊ばれる。 〇松陰は、「孟子」の「三尊(爵位・年齢・道徳)」に関して、…
悪銭は苦しみの素 たとえばここに、法をくぐって私利を得たとする、その時は得をしたように思う。そうした利益は、その人を幸福にしたように笑みかける。しかしやがては、きばをむき出してその人に反抗し、その人を…