急に暴にして而る後に其の衆を畏るるは、不精の至(いた)りなり。|5月11日
Release: 2020/05/11 Update: 2020/05/11
急に暴にして而る後に其の衆を畏るるは、不精の至(いた)りなり。
先暴而後畏其衆者、不精之至也。
「最初はどなり散らしたりして手荒く部下を使い、あとで離反を恐れてご機嫌をとったりするのは、上の者が下の者の扱い方を知らないからである。」
”不精”とは、その扱い方に全く精通していない意味。
ここは、部下の扱い方を知らないこと。
上の者が、どなり散らしたかと思うと、こんどは”すこしやりすぎたかな。これでは部下が離反するかも?”と心配してご機嫌をとったりするのでは、みっともない。
5月11日、孫子・呉子一日一話(兵法に学ぶ人と組織の動かし方365)の言葉です。
おはようございます。
こういうことではいけませんね。
しかし、こういう上司は世の中にたくさんいるかと思います。
ほめるか叱るか。
バランスのとれたものでなければいけません。
決まり事をしっかりつくり、どういうことがだめなのかを示さないでいるのは問題ですね。
考えてみると決まりごとがないですね~。
今日も一日がんばります。
関連コンテンツ
慢心は成功の敵 復員したある人は、中部地方の村で、百姓をすることに定めた。 分け与えられた土地は、村でも有名なやせ地。植え付けも終わったが、やせ細った稲。しかし、悲観しなかった。「がんばるぞ」と、だん…
これがよい ある家庭の実話である。半年くらい前、ある事情から家屋敷を他人にゆずった。家人たちも悲しみにとざされた。 かくして幾日かのもだえの後、「これがよいのだ」と思い至った主人は、一家の人たちにこれ…
読書の順序 読書の順序はまず第一には、当代における第一流の人の本を読むこと、その次は古典です。当代の一人者級の人の世界を知らないで、古典を読むということは、私は考え物だと思います。【138】 #修身教…
信念の力 人の世の交わりの本は「信ずる」ことであり、事をなすの根本の力は信念である。 決心の強いか弱いかによって、仕事の成否がきまるが、決心ということは、今までなかった事を、こうしようと信念を定めるこ…
古人を友とする 私はだれでも得られる良友を、諸友にお勧め致したいのです。これは、古人を伴とするのです。 一貫不断の努力をつづけて一事に達した人々の伝記は、時の古今をとわず、所の東西をとわず。皆私どもを…