許行|3月16日のことです。
Release: 2018/03/16 Update: 2018/03/16
神農の言をなす者、許行あり。(滕文公上三章)
しんのうのげんをなすもの、きょこうあり。(とうぶんこうかみさんしょう)
【訳】
(昔、鋤、鍬を初めてつくり、人民に農業を教えたという)神農氏の説いた教えだとして、それを奉ずる許行という者がいた。
〇松陰は許行について、「その説いたところは過激・異端であるが、人民のことを顧みない君主の存在や風俗の浮薄化などを憂え、矯正しようとした人物である」評し、「その心を察した上で、「孟子」を読むべきである」と記している。
3月16日の孟子一日一言です。
許行という人物を吉田松陰は自分のことのように感じたのかもしれませんね。
どんな権力にも屈しない。
命がけで国をを変えたいという思いに共感していたのでしょうね。
人間は周りの人に感化されていきます。
厚い人のそばで仕事もしたいものです。
明日も一日がんばります。
関連コンテンツ
安じてこの世を去る この世にある間は、自分の全力を挙げてこの世の務めを尽くす。これやがて、安じてこの世を去る唯一の秘訣でありましょう。いざという時に心残りのない道、これ真に安じて死に得る唯一の道であり…
修養の手始め 諸君らも身内の者について人に話す場合には、敬称をつけないことです。たとえば諸君が自分のお父さんのことは、「私の父は」と言って「お父さんはー」とは言わないのです。つまりさん付けしないのです…
人生はただ一度である。やり直しがきかない。 その一度を、いかに小さくこじんまりと破綻なく送ろうとするか、いかに大きく万世に響く偉大なる生き方をしようとするか、まこと自由である。 いかほど大きい望みを抱…
三軍の事を知らずして、三軍の政(まつりごと)を同じくすれば、則ち軍士惑うかな。(謀攻) 不知三軍之事、而同三軍之政者、則軍士惑矣。 「その二は、軍の内部事情もわきまえないくせに、軍政に干渉し、将軍と同…
学問修養には気魄を要す 古人の学と言えば、必ず聖人たらんことを志したものです。しからば今日われわれ日本人として、いやしくも学問修養に志す以上、われわれのもつ偉大な先人の踏まれた足跡を、自分も一歩なりと…