過や日月の食の如し|3月3日のことです。
Release: 2019/03/04 Update: 2019/03/04
過や日月の食の如し
古の君子は其の過や日月の食の如し。民皆之を見る。其の更むるに及びてや、民皆之れを仰ぐ。今の君子は豈に徒に之れに順ふのみならんや。又従つて之が辞を為る(公孫丑下九章)
いにしえのくんしはそのあやまちやじつげつのしょくのごとし。たみみなこれをみる。そのあらたむつにおよびてや、たみみなこれをあおぐ。いまのくんしはあにただにこれにしたがうのみならんや。またしたがってこれがじをつくる。
【訳】
昔の君子は過ちをおかした時、日食や月食の時のように、少しも隠そうとはしなかった。それで、人民は皆それと知った。しかし、過ちをすぐに改めたので、もとのように君子を仰ぎ見て慕った。今の君子は(過ちをおかした時、その)過ちを通すばかりか、更に弁解し、ごまかそうとする。
孟子一日一言、3月3日、今日の言葉です。
人間ですから過ちを犯すこともある。
たしかにそうです。
その後が問題ということなんでしょうね。
間違ってしまっても隠したりしない。
押し通したりしない。
今日も一日がんばります。
関連コンテンツ
豪傑ー文王なしと雖も猶ほ興る 文王を待ちて而る後に興る者は凡民なり。夫の豪傑の士の若き文王なしと雖も猶ほ興る。(尽心上十章) ぶんおうをまちてしかるのちにおこるものはぼんみんなり。かのごうけつのしのご…
其の親死すれば則ち挙げて之を壑に委つ。(中略)其の顙に泚たるありて睨して視ず。夫の泚たるに非ず、中心より面目に達す。(滕文公上五章) 3月29日の孟子一日一言です。 【訳】 親が死ぬと、その死骸を運び…
同・独 膾炙は同じくする所なり、羊棗は独りする所なり。名を諱みて姓を諱まず。姓は同じくする所なり、名は独りする所なり。(尽心下三十六章) かいしゃくはおなじくするところなり、ようそうはひとりするところ…
堯の時に当たて 堯の時に当りて天下猶ほ未だ平かならず。洪水横流し天下に氾濫す。(中略)五穀登らず、禽獣人に偪り、獣蹄鳥迹の道、中国に交はる。堯独り之れを憂へ、舜を挙げて治を敷かしむ。(滕文公上四章)…
堯の時に当りて① 堯の時に当りて天下猶ほ未だ平かならず。洪水横流し天下氾濫す。(中略)五穀登らず、禽獣人に偪り、獣蹄鳥迹の道、中国に交わる。堯独り之れを憂へ、舜を挙げて治を敷かしむ。(滕文公上四章)…