兵怒りて相迎え、久しくして合せず、又相去らざるは、必ず謹みてこれを察せよ。(行軍)|5月13日
Release: 2020/05/13 Update: 2020/05/13
兵怒りて相迎え、久しくして合せず、又相去らざるは、必ず謹みてこれを察せよ。(行軍)
兵怒而相迎、久而不合、又不相去、必謹察之。
「敵軍が怒りにたけって攻め寄せて来ながら、これを迎え撃つと、あまり戦意がなく、だからといって撤退しようともしないのは、なにか計略があってのことである。そんなときには、慎重に調べてみる必要がある」
敵がたいへんな勢いで向かって来ながら、応戦するとそのわりに積極的にも戦わず、それでいて引き上げようともしないのは、なにか魂胆があるのだろう。
そんな時は敵の意図を探るべきだ、と教えている。
5月13日、孫子・呉子一日一話(兵法に学ぶ人と組織の動かし方365)の言葉です。
おはようございます。
これは怪しいですよね。
通常人が考えることと違うというのは何かおかしいというものです。
何かを企んでいる。
怪しむのはいいが別のことが起っても対応できる態勢作りも大切ですね。
一番はリーダーが動揺しないことでしょうか。
今日も一日がんばります。
関連コンテンツ
正々の旗を邀(むか)うること無かれ。堂々の陣を撃つこと勿(な)れ。此れ変を治る者なり。(軍争) 無邀正正之旗,勿擊堂堂之陣,此治變者也。 「隊伍を整えて自信を以て進撃してくる敵を迎えうつべきではない。…
是(こ)の故に、諸侯を屈するには害を以てし、諸侯を役するには業を以てし、(九変) 是故、屈諸候者以害、役諸侯者以業、(趨諸侯者以利。) 「したがって、諸侯を屈服させるには損害を与え、諸侯を消耗させるに…
丘陵・隄防には、必ず其の陽に処りて、これを右背にす。此れ兵の利、地の助けなり。(行軍) 丘陵隄防、必処其陽、而右背之。此兵之利、地之助也。 「丘陵や堤防に陣をしく場合には、必ずその日の当る所、すなわち…
卑してこれを驕(おご)らせ、佚(いつ)してこれを労し、親しみてこれを離し、其の無備を攻め、(始計) 卑而驕之、佚而労之、親而離之、攻其無備、(出其不意、此兵家之勝、不可先伝也。) 「低姿勢にて出て油断…
夫れ未だ戦わずして廟算(びょうさん)するに、勝つ者は算を得ること多きなり。(始計) 夫未戦而廟算、勝者得算多也。(未戦而廟算、不勝者得算少也。) 「開戦に先立って、祖先を祀(まつ)るみたまやで彼我両軍…