吾が与(とも)に戦う所の地は知るべからず。知るべからざれば、則ち敵の備うる所の者多し。(虚実)|3月8日
Release: 2020/03/08 Update: 2020/03/08
吾が与(とも)に戦う所の地は知るべからず。知るべからざれば、則ち敵の備うる所の者多し。(虚実)
吾所与戦之地不可知、不可知、則敵所備者多(敵所備者多、則吾所与戦者寡矣。)
「わが軍と戦う場所を敵は予知できない。どこから攻撃されるかわかならいとなれば、守備する箇所は多くなり、あちこちに兵力を分散させなければならなくなる。(守備箇所が多く兵力は少なくなるのだ)」
こちらの動きを察知できないので兵力を分散させざる得ない、こういうように敵を誘導する戦術を説明している。敵の備うる所の者多ければ、則ち吾の与に戦う所の者寡なきかな。
3月7日、孫子・呉子一日一話(兵法に学ぶ人と組織の動かし方365)の言葉です。
おはようございます。
たしかにそうですね。
敵にいろんなことを悟られないようにすることが大事か。
弱者はこのように知恵を絞っていかねばなりません。
見えない敵に対する備えははかりしれないものがあります。
今日も一日がんばります。
関連コンテンツ
計、利として以て聴かるれば、乃(すなわ)ちこれ勢いを為して、以て其の外を佐(たす)く。(始計) 計利以聴、乃為之勢、以佐其外。(勢者因利而制権也。) 「その計りごとが有利であるとして採用されるなら、次…
是(こ)の故に、諸侯を屈するには害を以てし、諸侯を役するには業を以てし、(九変) 是故、屈諸候者以害、役諸侯者以業、(趨諸侯者以利。) 「したがって、諸侯を屈服させるには損害を与え、諸侯を消耗させるに…
敵近くして静かなるは、其の険を恃むなり。遠くして戦いを挑むは、人の進むを欲するなり。(行軍) 敵近而静者、恃其険也。遠而挑戦者。欲人之進也。(其所居易者、利也。) 「敵軍がわが方の(または逆)近くまで…
故に智将を務めて敵に食(は)む。敵の一鍾(いっしょう)を食むは、吾が二十鍾(にじゅうしょう)に当る。(作戦) 故智将務食於敵、食敵一鐘、当吾二十鐘、(キカン一石、当吾二十石。) 「それゆえに、知謀にす…
治を以て乱を待ち、静を以て譁(か)を待つ。此れ心を治むる者なり。近きを以て遠きを待ち、(軍争) 以治待乱、以静待譁。此治心者也。以近待遠、(以佚待労、以飽待飢、此治力者也。) 3月30日、商いの心一日…