夜呼ぶは、恐るるなり。(行軍)|5月3日
Release: 2020/05/03 Update: 2020/05/03
夜呼ぶは、恐るるなり。(行軍)
夜呼者、恐也。
「夜になって、敵軍が大声で呼び交わす声が聞こえるのは、敵がなにかにおびえているからである」
夜中に敵が大声を出して呼び合っているのには、さまざまな理由が考えられる。
①兵力が少ないので、それが不安で、兵力が多いように見せかけている。
②自分に元気をつけるために、大声を出す。
いずれにせよ、何か不安な心理に陥ってるから大きな掛け声をだすのである。
5月3日、孫子・呉子一日一話(兵法に学ぶ人と組織の動かし方365)の言葉です。
おはようございます。
何かしら敵の奇妙な行動には理由がある。
とにかく情報を集めることが大事ですね。
それをどう分析して今後にいかすのか。
今日も一日がんばります。
関連コンテンツ
丘陵・隄防には、必ず其の陽に処りて、これを右背にす。此れ兵の利、地の助けなり。(行軍) 丘陵隄防、必処其陽、而右背之。此兵之利、地之助也。 「丘陵や堤防に陣をしく場合には、必ずその日の当る所、すなわち…
辞(ことば)卑(ひく)くして備えを益すは、進まんとするなり。辞強くして進駆(しんく)するは、退かんとするなり。(行軍) 辞卑而益備者、進也、辞強而進駆者、退也。 「敵の軍使が口ではへりくだったことをい…
軍行に険阻(けんそ)・潢井(こうせい)・葭葦(かい)・山林・蘙薈有らば、必ず謹んでこれを副索せよ。(行軍) 軍行有險阻潢井葭葦山林蘙薈者、必謹覆索之。(此伏姦之所處也。) 「行軍の途中に、①険阻な地形…
千里を行きて労せざるは、無人の地を行けばなり。攻めて必ず取るは、(虚実) 行千里而不労者、行於無人之地也。攻而必取者、(攻其所不守也。守而必固者、守其所不攻也。) 「千里の遠い道のりを行軍しても疲れな…
軽地には吾将にこれをして属せしめんとす。(九地) 軽地吾将使之属。 「軽地では、兵士たちの心が軽々しくなっているので、わたしは全軍をよく把握して、兵士たちが上っ調子にならないように心掛ける。そのために…