牛山の木嘗て美なりき|8月9日のことです。
Release: 2018/08/09 Update: 2018/08/09
牛山の木嘗て美なりき
牛山の木嘗て美なりき(告子上七章)
ぎゅうざんのきかつてびなりき。(こくし上はっしょう)
【訳】
(人々が毎日毎日木を伐採し、その結果、今ははげ山となってしまった)牛山は以前は樹木がうっそうと茂る美しい山であった。
〇松陰は、「牛山の喩えは、仁義の心を説いたものである。単なる喩えと思ってはいけない。昔、唐の柳宗元は、庭師に木を植える方法をたずね、人民を治める方法を我がものとした。私はこの喩えで山を茂らせる方法を考えた。私のようつまらない人間はなぜつまらない人間であるか理解できない。
なんともみじめなことである」と記している。
そのつまらない事すら理解するのに時間がかかる私です。
人から聞いて学んだことをどう考えるかも大切です。
同じく学んでも人それぞれに環境や地位やたくさんの要因で感じることが違う。
庭師に木のことを聞き、それを政治いかす。
そういう発想も大切ですね。
あたりまえことしか感じられぬようではイノベーションはできませんね。
今日も一日がんばります。
関連コンテンツ
三有礼 故ありて去るときは則ち君人をして之れを導きて彊を出でしめ、又其の往く所に先だたしむ。去りて三年返らずして、然る後に其の田里を収む。此れを之れ三有礼と謂ふ。(離婁下三章) ゆえありてさるときはす…
天下を有つ 匹夫にして天下を有つ。(中略)世を継ぎて以て天下を有つ。(万章上六章) ひっぷにしててんかをたもつ。(中略)よをつぎてもっててんかをたもつ。(ばんしょうかみろくしょう) 【訳】 身分の低い…
本ある者 孟子曰く、「原泉混々として、昼夜を舎てず。科に盈ちて而る後に進み、四海に放る。本ある者は是れを之れ取れるのみ」(離婁下十八章) もうしいわく、「げんせんこんこんとして、ちゅうやをすてず。あな…
殷鑒遠からず 詩に云ふ。殷鑒遠からず。(離婁上二章) しにいう。いんかんとおからず。(りろうかみにしょう) 【訳】 『詩経』に、「殷の紂王の戒めは遠い昔のことではなく、極めて近い、夏の暴君桀王の時にあ…
朋友の道 善を責むるは朋友の道なり。父子善を責むるは恩を賊ふの大なるものなり。(離婁下三十章) 【訳】 善を責め合うのは、朋友の間の道である。親子で善を責めるのは、もっとも親子恩愛の情をそこなうもので…