生きているとは|7月9日のことです。
Release: 2019/07/09 Update: 2019/07/09
生きているとは
命は、目に見えぬ世界で、宇宙の本体と通じている。早い話が、人間一人ひとりは、電灯のようなものと思えないだろうか。ポツリと一つ光っているように見えるが、その実、電線で発電所と連絡されている。というより、ラジオと放送局のように、宇宙の本体と目に見えぬ世界を通じているのではないか。通じているということは、生きていること「いき」(往)「き」(来)しているということ。親の体を通して生まれて来た我らの体は、その根元は大生命(宇宙の本元)と、一亥も休みなく交通している。これが生きている姿である。
7月9日、丸山敏雄一日一話幸せになるための366話、今日の言葉です。
根本、根元を思えば不思議です。
人間も草も木も動物も自然の一部とはいえるでしょう。
他の星のはない生物というものがいるこの星。
奇跡の連続で成り立っているというのはたしかです。
その中での人間はまたひと際特殊かもしれません。
自分の頭のなかにも大宇宙をもっている。
所詮一人の悩みなどちっぽけなものなんでしょうね。
今日一日朗らかに安らかに喜んで進んで働きます。
関連コンテンツ
まことの芸術 苦難のないところに、ほんとうの芸術は生まれない。 名優のおどりを見、大家の名画を見ると、神技自在、何のこだわりもなく、すこしの苦しみも見えないが、これこそ全く一生かけて苦しみぬいた汗の賜…
耳の観景 わび茶の道は、味覚の世界だとばかり考えたら甚だ浅い。釜のにえ音に、夜雨を聞き、松籟(しょうえん)を聞き、露地に滴(したた)る打水の音、軒端の梢(こずえ)をわたる風の声、さては、静寂の極まりに…
人の世のすべては、自分の鏡であり、さらに草木も、鳥獣も、自然の動きも皆、わが鏡であることが判ってくる。 作物も、家畜も、わが心の生活をかえれば、その通りに変わっていゆく。 私をとりまく大自然は、ただわ…
無二の機会 仕事のないほど苦しい事はない。この体験をしみじみと身に体得したのは、私の一年二ヶ月の鉄窓生活だった。 ガチャンと扉が閉められると、もう朝から夜まで一人である。高い窓のーー金網の彼方にわずか…
一日一回 「一日一回」、これは上達の秘法である。地球が一度まわる、その間一度くりかえす。これと、リズム(運動)を合わせるということになる。これを大きくいうと、大宇宙とその呼吸を合わせるという。この境地…