美を磨き出す|3月4日のことです。
Release: 2018/03/04 Update: 2018/03/04
春をたずねて、家を出た。青い鳥を慕って、故郷を後にした。気がついてみると、匂う春は庭前一輪の梅花にあった。恋い慕うた鳥は、軒端に戻っていた。香気に満ちた仙境は、わが家であった。
見かけの上では、誇と、濁りにつつまれて、五色の殿堂があった。その無限の美は鬱積して、噴出の通路を求めている。その美を磨きだす一拭き、それが歌を作ることにあたる。
昨日よりも今日と、しっかり磨いてゆくとき、豁然として、光明の境地がひらける。欝結した詩想が爆発する。
丸山敏雄一日一話(幸せになるための366話)、3月4日の言葉です。
短歌を約6500首読んだ人らしい美しい文に感じます。
幸せになる法則を発見した人の中にはたくさんの趣味をもっていたと書かれています。
スケッチや歌に書。
常に日頃の普通の人であれば当たり前のものを違う目線で見られていたんだなぁと思います。
雪が多ければその文句をいい、雨が多ければその文句をいうのは習慣になっているようではいけませんね。
今日一日朗らかに安らかに喜んで進んで働きます。
関連コンテンツ
親の恩 愛育の恩とか、教育の恩とか、生み育てた恩、これが父母の恩であるが、それが自然のうちに行われるので、恩の感じがしない。何十年も同じ家に住み、共に健康で、苦しみに出逢ったことなどない親子の間には、…
見るは知るの端 見るは、知るの端である。知ることによって、敬が高まり、和が強まり、愛が深まる。まさに歌境に入る出発点は、見ることである。じっと見ることである。そのまま見ることである。 見ることによって…
苦しみは慈愛のムチ その人は重い胸の病にかかって、永年病床に呻吟していた。 ある日、病床に目覚めてこう思った。「自分はこれまでずいぶん我がままであった。両親をはじめ人様に、ずいぶん迷惑をかけた。もし私…
青年諸君 青年諸君!諸君は他に比べることのできない天下一品の肉体と世上無比の心ももって世に生まれた。その個性は、磨けば伸ばせば、際限なく大きくなり己である。 青年諸君!己の小さな肉体の捕虜となる必要は…
道を得たる者は助け多く、道を失へる者は助け寡し。(公孫丑下道章) 【訳】 正しい道義の道を行っている者は自然と助けが多く、仁義の道を失った者は助けが少ない。 孟子一日一言、2月25日、今日の言葉です。…