人間的価値の根本
Release: 2022/09/09 Update: 2022/09/09
人間的価値の根本
人間の人格的な価値というようなものも、その人が、かようかようのことをしたとか、言ったとかいうことよりも、そうした見えるものを越えて香る気品の床しさこそ、その根本はあるといえましょう。【331】
自分を顧みると気品が無いのは言うまでもないことです。
先天的なものという部分は否めないでしょう。
しかし、自分だけで終わるわけではないとなると、ここは自分の生涯で多少なりとも高めるような努力を、しないわけにはいけないでしょうね。
代々に渡りこの気品を高める努力、すなわち生涯の修養を怠らないということをすればのちの子孫は、気品を多少なりとも備えることができる。
そういう話です。
いやいや、なるほど。
基本人間というものは、人のためにすべきですから、今の自分は将来の子孫のために何が出来るかと考えないといけませんね。
将来、気品がただよう一族にしたいものです。
関連コンテンツ
思いやりの源 目下の人に対する思いやりというのは、まず自分自身が、目上の人に対してよく仕えるところから生まれてくると思うのです。【221】 #修身教授録一日一言 #森信三 #毎日投稿 #日常 #毎日ブ…
人間はいかに優れた師を持ち、よくい教えに接したとしても、結局のところは、自分を律するものは自分以外にはないわけでありまして、いかに優れた師といえども、本人が自ら律しようとしない限り、いかんともしがたい…
人間的威力を鍛錬する 真の修養とは、人間的威力を鍛錬することです。無力なお人よしになることは、大よそ天地隔たることと言ってよいのです。つまり真の内面的な自己を築くことです。その人の前では、おのずから襟…
人間というものは、これを大きく分けると、だいたい血、育ち及び教えという三つの要素からでき上がると言えましょう。ここに血というのは血統のことであり、さらには遺伝と言ってもよいでしょう。また育ちというのは…
私もまた諸君らと共に、生を教育に求めつつある一人であります。すなわちこの二度とない人生において、自己の魂の道を、教育という一道において、真に安心立命のできる境涯に達しなければならぬと思うのです。 修身…