塵高くして鋭きは、車の来たるなり、卑(ひく)くして広きは、徒の来たるなり。(行軍)|4月26日
Release: 2020/04/26 Update: 2020/04/26
塵高くして鋭きは、車の来たるなり、卑(ひく)くして広きは、徒の来たるなり。(行軍)
塵高而鋭者、車来也。卑而広者、徒来也。(散而条達者、樵採也。少而往来者、営軍也。)
「土ぼこりや塵が空高く舞い上がるのは、戦車が進攻して来るのである。土ぼこりや塵が低くしかも幅広く舞い上がるのは、敵の歩兵部隊が進攻してくるのである。(土ぼこりや塵がバラバラに細い筋となって舞い上ぼるのは、敵兵の炊事のために、薪を拾っているのである。土ぼこりや塵がかすかであちこち移動するのは、設営の準備をしているのである)」
散じて条達するは、樵採(しょうさい)するなり、少なくして往来するは軍の営なり。
4月26日、孫子・呉子一日一話(兵法に学ぶ人と組織の動かし方365)の言葉です。
おはようございます。
常に注意深く物事は見なければいけませんね。
通常とは違いことに敏感にならなければいけません。
情報を常に取集して分析して相手の行動を知る必要があります。
今日も一日がんばります。
関連コンテンツ
交地には則ち絶つこと無かれ。(九地) 交地則無絶。 「交地では、部隊相互間の連絡を断ってはならない」”交地”とは、敵も味方もたやすく進攻できる地域である。進攻しやすいのだから、当然両軍の交戦が考えられ…
兵には走る者有り、弛む者有り、陥る者有り、崩るる者あり、乱るる者有り、北ぐる者あり。(地形) 兵有走者、有弛者、有陥者、有崩者、有乱者、有北者。(凡此六者非天之災、将之過也。) 「軍隊が敗北するには、…
奔走して兵車を陳(つら)ぬるは、期するなり。半ば進み半ば退くは、誘うなり。(行軍) 奔走而陳兵車者、期也。半進半退車、誘也。 「敵軍の動きが右往左往してあわただしく、その上、戦車を連ねているのは、敵が…
治を以て乱を待ち、静を以て譁(か)を待つ。此れ心を治むる者なり。近きを以て遠きを待ち、(軍争) 以治待乱、以静待譁。此治心者也。以近待遠、(以佚待労、以飽待飢、此治力者也。) 3月30日、商いの心一日…
鳥の集まるは、虚しきなり。(行軍) 鳥集者、虚也。 「敵軍の上に鳥がむらがっているのは、陣を張っているように見せかけているが、実はすでに軍を引き払っており、そこには敵がいない証拠である」”虚”とは中身…