夫れ兵の形は水に象(かたどる)る。水の形は高きを避けて下きに趨き、兵の形は実を避けて虚を撃つ。(虚実)|3月14日
Release: 2020/03/14 Update: 2020/03/24
夫れ兵の形は水に象(かたどる)る。水の形は高きを避けて下きに趨き、兵の形は実を避けて虚を撃つ。(虚実)
夫兵形象水、水之形、避高而趨下、兵之形、避實而撃虚、(水因地而制流、兵因敵而制勝。)
「そもそも、軍がとる態勢は水のようにあるべきである。水はさまざまに変化しながら、高い所を避けて低い方へと流れて行く。同じように、いくさも敵の虚実に応じて、勝ちを制するものだ。(水に固定した形がないように、いくさにも固定した戦術はありえない。水は地形によって流れを変え、いくさは敵情によって勝利を得るのだ)」
かっこ内は、水は地に因(よ)りて流れを制し、兵は敵に因りて勝ちを制す。と訓ずる
3月14日、孫子・呉子一日一話(兵法に学ぶ人と組織の動かし方365)の言葉です。
おはようございます。
変化しなければならないということを強く感じます。
水のように。
それは組織だけでもなく考えたであったり現状であったり。
災害やはやり病、様々なものが世の中にはあります。
いつどうなるかわからないのに同じではいられませんね。
今日も一日がんばります。
関連コンテンツ
争地には吾将に其の後に趨(おもむ)かんとす。(九地) 争地吾将趨其後。 「争地において、わたしは急いで敵の背後に回って戦わねばならない」争地というのは、彼我両軍が争う地域である。これは、敵の領土内に在…
交地には吾将に其の守りを謹(つつし)まんとす。(九地) 交地吾将謹其守。 「彼我両軍がまさに戦いを交えんとする交地においては、わたしは慎重に守りを固めなければならない」交地というのは、敵の領土内にあっ…
兵法は、一日に曰く度、二に曰く量、三に曰く数、四に曰く称、五に曰く勝。(軍形) 兵法、一日度、二日量、三日數、四日稱、五日勝。(地生度,度生量,量生数,数生称,称生勝。) 「兵法には次の五つの要素があ…
しばしば賞するは、窘(くる)しむなり。しばしば罰するは、困(くる)しむなり。 数賞者、窘也。数罰者、困也。 「将軍が賞金や賞品を乱発するのは、困っている証拠である。逆に、やらたに罰を科するのも、指揮官…
衢地(くち)には吾将に其の結びを固くせんとす。(九地) 衢地吾将固其結。 「交通の要衢の地である衢地においては、わたしは、友好国との親交を強化しなければならない」衢地とは、交通の要衢であるだけでなく、…