故に善く兵を用うる者は、手を携えて一人を使うが若くす。已むをえざらしむなり。(九地)|7月19日
Release: 2020/07/19 Update: 2020/07/19
故に善く兵を用うる者は、手を携えて一人を使うが若くす。已むをえざらしむなり。(九地)
故善用兵者、携手若使一人。不得已也。
「そこで、いくさの上手な人間は、全軍を一つにまとめてしまい、あたかも一人の人間を動かすように、自由自在に動かすものである。それはほかでもない、そうせざるを得ないようにさせるからである」
”手を携える”とは、手に手をつなぐこと。ここでは、兵卒を互いに協力させるという意味である。
全軍があたかも一人の人間のように動くのは、指揮官が兵士をそうならざるを得ないように指揮するからである。
7月19日、孫子・呉子一日一話(兵法に学ぶ人と組織の動かし方365)の言葉です。
おはようございます。
有能なリーダーになるためには様々な状況判断だ必要。
一人を動かすように全軍を動かすとは人の心理もうまく利用することが大切なんでしょうね。
部下の危機感を煽ったりしながら一つの方向性に向けていく。
今日も一日がんばります。
関連コンテンツ
地形には、通なる者あり、挂(かい)なる者有り、支なる者有り、隘(あい)なる者あり、険なる者あり、(地形) 地形、有通者、有挂者、有支社、有隘者、有険者、(有遠者。) 「地形を大きくわけると、通、挂、支…
急に暴にして而る後に其の衆を畏るるは、不精の至(いた)りなり。 先暴而後畏其衆者、不精之至也。 「最初はどなり散らしたりして手荒く部下を使い、あとで離反を恐れてご機嫌をとったりするのは、上の者が下の者…
是の故に、散地には則ち戦うこと無かれ。(九地) 是故、散地則無戦。 「したがって、散地では戦いを避けるべきである」戦場となる地域を、九つの種類にわけたので、以下でそれぞれの地域について、その特長や環境…
力屈し殫(つ)き、中原の内、家に虚しく、百姓(ひゃくせい)の費(つい)え、十に其の七を去る。(作戦) 力屈財殫、中原内虚於家、百姓之費、十去其七。(公家之費、破車罷馬、甲冑矢弩、戟楯蔽櫓、丘牛大車,十…
此れを知りて戦いを用うる者は必ず勝つ。此れを知らずして戦いを用うる者は必ず敗る。(地形) 知此而用戦者必勝。不知此而戦者必敗。 「これ(前日のべたこと)を知ったうえで戦う者は必ず勝ち、これを知らずに戦…