敵近くして静かなるは、其の険を恃むなり。遠くして戦いを挑むは、人の進むを欲するなり。(行軍)|4月23日
Release: 2020/04/23 Update: 2020/04/23
敵近くして静かなるは、其の険を恃むなり。遠くして戦いを挑むは、人の進むを欲するなり。(行軍)
敵近而静者、恃其険也。遠而挑戦者。欲人之進也。(其所居易者、利也。)
「敵軍がわが方の(または逆)近くまで接近しているのに静まりかえっているのは、けわしい地形を頼みとし何か期する所があるからだ。
敵が遠くに布陣しているくせにしきりに挑発してくるのは、こちらを誘い出そうとしているからである。
(敵がその陣地で悠々としているのは、何か有利な条件を持っているからである)」
敵の動静を察知するコツを説明している。
其の居(お)る所の易(い)なるは、利なればなり。
4月23日、孫子・呉子一日一話(兵法に学ぶ人と組織の動かし方365)の言葉です。
おはようございます。
裏がある。
観察するコツなんですね。
商売でもあるかもしれません。
同業が近くによってくる。いままで仲良くないのによってくる時はあやしい。
遠くからの挑発にのる時はしっかり情報取集する。
相手は自分が有利だと判断しないかぎり攻めてはこないのですから注意が必要です。
さらにその裏をかくことが勝利には必要ですね。
今日一日がんばります。
関連コンテンツ
軍行に険阻(けんそ)・潢井(こうせい)・葭葦(かい)・山林・蘙薈有らば、必ず謹んでこれを副索せよ。(行軍) 軍行有險阻潢井葭葦山林蘙薈者、必謹覆索之。(此伏姦之所處也。) 「行軍の途中に、①険阻な地形…
塵高くして鋭きは、車の来たるなり、卑(ひく)くして広きは、徒の来たるなり。(行軍) 塵高而鋭者、車来也。卑而広者、徒来也。(散而条達者、樵採也。少而往来者、営軍也。) 「土ぼこりや塵が空高く舞い上がる…
秋亳(しゅうごう)を挙ぐるも多力と為さず。日月(じつげつ)を見るも明目と為さず。雷霆(らいてい)を聞くも恥耳(そうじ)と為さず。(軍形) 挙秋毫不為多力。見日月不為明目、聞雷霆不為聴耳。 「毛の先を手…
善く戦う者は、これを勢いに求めて、人を責めず。故に能く人を択てて勢いに任ず。(兵勢) 故善戦者、求之於勢、不責於人、故能揮人面任勢。 「いくさ上手は、なによりも戦闘に勢いを求め、兵士一人一人の戦闘能力…
鳥の集まるは、虚しきなり。(行軍) 鳥集者、虚也。 「敵軍の上に鳥がむらがっているのは、陣を張っているように見せかけているが、実はすでに軍を引き払っており、そこには敵がいない証拠である」”虚”とは中身…