覇・王|2月14日のことです。
Release: 2019/02/14 Update: 2019/02/14
覇・王
力を以て仁を仮る者は覇なり。覇たるには必ず大国を有つ。徳を以て仁を行う者は王たり。王たるには大を待たず。(公孫丑上三章)
ちからをもってじんをかるものははたり。はたるにはかならずたいこくをたもつ。とくをもってじんをおこなうものはおうたり。おうたるにはだいをまたず。(こうそんいかみさんしょう)
【訳】
表面はいかにも慈愛にあふれているように見せかけるが、本当は武力で威圧するのは覇者である。だから、覇者は必ず大国である必要がある(大国でないと、威圧する際の実力が足りないからである)。また、身に付けた徳により慈愛に満ちた政治を行う者は王者である。王者は大国を必要としない(徳によって人民が心服しているからである)。
2月14日、孟子一日一言の言葉です。
大国というと思いつく国がありますがまさしく武力で威圧してるのは今も昔もかわらないんですね。
国土の広さというのはこれからの時代変えることができないでしょうから、いかに武力を増強して威圧して自国に有利にするかということになるんでしょうかね。
他国に勝るものを考えた時、日本はどうするべきか。
安全な観光大国日本であるためには道徳教育が重要な気がします。
今日も一日がんばります。
関連コンテンツ
利は善との間なり 鶏鳴きて起き孳々として善を為す者は舜の徒なり。鶏鳴きて起き孳々として利を為す者は蹠との分を知らんと欲せば、他なし、利と善との間なり。(尽心上二十五章) けいなきておきししとしてぜんを…
不仁なるかな、梁の恵王や 不仁なるかな、梁の恵王や。(尽心下首章) 【訳】 不仁であること、梁の恵王は。 ○松蔭は、「この一句が全体の骨子である。(土地が欲しいために無用な戦を起こし、自分の愛する子弟…
江河を決するが如く 其の一善言を聞き一善行を見るに及んでは、江河を決するが如く、沛然として之れを能く禦ぐことなきなり。(尽心上十六章) そのいちぜんげんをききいちぜんこうをみるにおよんでは、こうがをけ…
夫れ物の斉しからざるは物の情なり。(滕文公上四章) それもののひとしからざるものはじょうなり。(とうぶんこうかみだいよんしょう) 【訳】 そもそもどんなものでも違いあって同じではないということは、もの…
往く者は追はず、来る者は拒まず 夫子の科を設くるや、往く者は追はず、来る者は拒まず。苟も是の心を以て至らば斯れ之れ受けんのみ。(尽心下三十章) ふうしのかもうくるや、ゆものをおはず、くるものはこばまず…