おめでたさを削りとる
Release: 2022/03/20 Update: 2022/03/20
おめでたさを削りとる
われわれは苦労することによって、自分のおめでたさを削りとってもらうんです。現実の世界は決してお目出たくはないのです。【271】
実際自分の行動を鑑みてみるとおめでたさが非常に目立つわけです。
それは目標値が明確ではないということに尽きるんだと思うのです。
しかも、それが信念となり確固たるものならなければなかなか自分の改革というわけにはいかないです。
なんにしても自分のための目標値はなかなか難しいものです。
やはり人のためにするようなことを目標にしなければ人間は自分に甘いのですから達成が難しいというわけです。
とりあえずは一生懸命に今の仕事をやるしかないですね。
関連コンテンツ
捨欲即大欲 人間が真に捨てるということは、意気地なしになるどころか、それこそ真に自己が確立することであります。否、さらにそれによって、天下幾十万の人々の心の中までも伺い知ろうという、大欲に転ずることで…
社会というものは、いわば大きな網のようなもので、もし投網にたとえるとしたら、これを床に拡げればすべて網の目は平等で、そこに上下の差はないわけです。ところがそれを壁に掛けるとか、または手で提げるとなれ…
一道をひらく 一道をひらくということは、それによって自分自身が救われると共に、さらに後に来る同じ道をたどる人々に対して、その行く手を照らすという意味がなければならぬと思うのです。 すなわち…
人はすべからく「真志正望」を抱かねばならぬ。 万人いずれも唯一無二。 自分もまた一箇の捨石として、いかに生きたらよいか。 教えるは、すなわち学ぶことである。 人間は四十までは、もっぱら修行時代と心得ね…
失敗を最善に生かす すべての偉人というものは、後悔しないもののようであります。現に宮本武蔵なども、その「五輪之書」において「われ事において後悔せず」と言っているのです。そこで諸君らも一つ、後悔しないよ…