不仁にして天下を得るは未だ之れあらざるなり|12月3日のことです。
Release: 2018/12/03 Update: 2018/12/03
不仁にして天下を得るは未だ之れあらざるなり
不仁にして国を得るものは之れあらんも、不仁のして天下を得るは未だ之あらざるなり。(尽心下十三章)
ふじんにしてくにをうるものはこれあらんも、ふじんいしててんかをうるはいまだこれあらざるなり。(じんしんしもじゅうさんしょう)
【訳】
不仁な者で、他者の国を奪い取って諸侯となった者はあるだろう。しかし、不仁な者で、天下を取って天子となった例は、昔から今まで一度もない。
12月3日、孟子一日一言の言葉です。
仁の心がない権力者でも国を取ることが出来た人物はいるかもしれませんね。
力が強かったりずる賢い人だったり。
しかしそんな人は天下は取れないというのは当然のことでしょうね。
力や恐怖だけでは無理なのは歴史が証明していますね。
今日も一日がんばります。
関連コンテンツ
若し薬瞑眩せずんば 若し薬瞑眩せずんば厥の病瘳えず。(滕文公上首章) もしくすりめんげんせずんばそのやまいいえず。(とうぶんこうかみしゅしょう) 【訳】 薬は飲んでめまいがする位でないと、病気は治らな…
君子は命と謂はざるなり仁の父子に於けるや、義の君臣に於けるや、礼の賓主に於けるや、智の賢者に於けるや、聖の天道に於けるや、智の賢者に於けるや、聖の天道に於けるや、命なれども、性あり。君子の命と謂はざる…
廉・恵・勇を傷る 以て取るべく、以て取るなかるべし。取れば廉を傷る。以て与ふべく、以て与ふることなかるべし。与ふれば恵を傷る。以て死するなかるべし。死すれば勇を傷る。(離婁下二十三章) もってとるべく…
江河を決するが如く 其の一善言を聞き一善行を見るに及んでは、江河を決するが如く、沛然として之れを能く禦ぐことなきなり。(尽心上十六章) そのいちぜんげんをききいちぜんこうをみるにおよんでは、こうがをけ…
補ひ・助く 春は耕すを省みて足らざるを補ひ、秋は斂むるを省みて給らざるを助く。(告子下七章) 【訳】 春は耕作の状況を見て、種の不足などを補う。秋は収穫の状況を見て、道具や人手不足などを補い、助ける。…