与ふるを得ず|3月2日のことです。
Release: 2019/03/03 Update: 2019/03/03
与ふるを得ず
子噲、人に燕を与ふるを得ず。子之、燕を子噲に受くるを得ず。(公孫丑下八章)
しかい、ひとにえんをあたうるをえず。しし、えんをしかいにうくるをえず。(こうそんんちゅうだいはっしょう)
【訳】
燕王子噲は(天子の命令もなく)勝手に他者に燕の国を与えるこてはできない。また、宰相子之も(天子の命令もなく)勝手に燕王から国をもらい受けることはできない。
〇松陰は、「上は天子から下は庶人に至るまで、土地・人民・田地宅地は皆その私有物ではない。受け継いだものであり、これを子孫へ伝えることが忠孝両全の道である」と記している
3月2日、孟子一日一言、今日の言葉です。
自分のものと思っているいるものが実際は自分のものではない。
そうかもしれません。
縁がなければ土地や建物もありませんね。
天からの借り物で暮らしているんでしょうね。
今日も一日がんばります。
関連コンテンツ
門を過ぐるも而も入らず 禹、外に八年、三たび其の門を過ぐるも而も入らず。(滕文公上第四章) う、そとにはちねん、みたびそのもんをすぐるもしかもはいらず。(とうぶんこうかみだいよんしょう) 【訳】 禹は…
其の心に作れば其の事に害あり。其の事に作れば其の政に害あり。聖人復た起るも吾が言を易へじ。(とうぶんこうしもきゅうしょう) そのこころにおこればそのことにがいあり。そのことにおこればそのまつりごとにが…
禹は四海を以て壑と為す 禹は四海を以て壑と為す。今吾子は隣国を以て壑と為す。(告子下十一章) うはしかいをもってがくとなす。いまごしはりんごくをもってがくとなす。(こくししもじゅういっしょう) 【訳】…
聖人は百世の師なり 聖人は百世の師なり。(中略)而るを況や之れに親炙する者に於てをや。(尽心下十五章) せいじんはひゃくせいのしなり。(中略)しかるやいわにゃこれにしんしゃするものにおいてや。(じんし…
仁とは人なり 仁とは人なり。合わせて之れを言へば道なり。(尽心下六章) じんとはひとなり。あわせていえばみちなり。(じんしんしもじゅうろくしょう) 【訳】 仁とは人の人たる徳である。この人徳を行うのは…