世の中は公平なもの
Release: 2022/08/22 Update: 2022/08/22
世の中は公平なもの
世の中が不公平であるというのは、その人の見方が社会の表面だけで判断したり、あるいは短い期間だけ見て、判断したりするせいだと思うのです。
つまり自分の我欲を基準として判断するからであって、もし裏を見、表を見て、ずっと永い年月を通して、その人の歩みを見、また自分の欲を離れて見たならば、案外この世の中は公平であって、結局はその人の真価通りのものかと思うのです。【448】
#修身教授録一日一言 #森信三 #毎日投稿 #日常 #毎日ブログ #毎日更新
この事は肝に銘じなければいけません。
自分の真価というものは人がするものではありますが、正直に素直にいかないとけませんね。
言葉ではなんとかやり過ごしたとしても、人には伝わってしまうものです。
大体おかしな事というのは決まっているのですから、改めていけばいいだけなんですが、これが簡単ではありません。
自分の実力以上のことを引き受けても、どういう心持で努めるかにより大きく変わってきます。
言われた通りに素直にまっすぐに行う。
素直になることですね。
関連コンテンツ
出処進退でわかる人の真価 すべて物事は、平生無事の際には、ホンモノとニセモノも、偉いのも偉くないのも、さほど際立って分からぬものです。ちょうどそれは、安普請の借家も本づくりの住居も、平生はそれほど違う…
真に偉大な人格は、これに接した人々が、直接眼のあたりその人に接していた時よりも、むしろその膝下を去って、初めてその偉大さに気付くものであります。金剛山の高さは、山の中にいる時よりも、これを遠ざかって石…
師の教え 自分の一生の目標を何と立てるかということも、結局はその人が、師の人格に照らされて初めて見出されるものであって、人間は師をはなれては、生涯の目標も立たないと言ってよいでしょう。またいかなる書物…
歩き方と人間の格① 人間いつまでも、ああいうふうに歩いているようでは駄目ですね。(この時、授業時間にもかかわらず、廊下をペタペタと、スリッパを引きずってゆく生徒の足音が、騒々しく聞こえてくる)。内でこ…
今人間の活動を大体六十歳頃までと考えますと、そのうちに十歳までは志を立てる時代といってよく、すなわち将来国家社会のために役立つ人間になろうという志は、十五歳頃から遅くとも二十歳までには確立せねばならぬ…