人間的価値の根本
Release: 2022/09/09 Update: 2022/09/09
人間的価値の根本
人間の人格的な価値というようなものも、その人が、かようかようのことをしたとか、言ったとかいうことよりも、そうした見えるものを越えて香る気品の床しさこそ、その根本はあるといえましょう。【331】
自分を顧みると気品が無いのは言うまでもないことです。
先天的なものという部分は否めないでしょう。
しかし、自分だけで終わるわけではないとなると、ここは自分の生涯で多少なりとも高めるような努力を、しないわけにはいけないでしょうね。
代々に渡りこの気品を高める努力、すなわち生涯の修養を怠らないということをすればのちの子孫は、気品を多少なりとも備えることができる。
そういう話です。
いやいや、なるほど。
基本人間というものは、人のためにすべきですから、今の自分は将来の子孫のために何が出来るかと考えないといけませんね。
将来、気品がただよう一族にしたいものです。
関連コンテンツ
酔生夢死の徒 人間が志を立てるということは、いわばローソクに火を点ずるようなものです。ローソクは、火を点けられて初めて火を放つものです。同様にまた人間は、その志を立てて初めてその人の真価が現れるのです…
仕事の意義を知る 自分のなすべき仕事の意味をよく知り、その意義の大きなことがよく分かった、仕事は次つぎと果たしていかれるはずであって、そこにこそ、人間としての真の修養があるとも言えましょう。否、極言す…
一生を真実に生きる 世の中が正直だということは、この一生を真実に生きてみたら、おのずと分かることだと思います。それが正直と思えないというのは、結局そこに自分の自惚れ根性がひそんでいるせいです。同時にこ…
私がここに「三十年」という題を掲げたのは、実は人生の正味というものは、まず三十年くらいなものだという意味です。実際人間も三十年という歳月を、真に充実して生きたならば、それでまず一応満足して死ねるので…
充実した一日を生きる 一日を真に充実して生きるには、一体どうしたらよいかが問題でしょう。その秘訣としては私は、その日になすべきことは、決してこれを明日に延ばさぬことだと思うのです。【505】 #修身教…