何をか志を尚くす―仁義のみ|11月8日のことです。
Release: 2018/11/08 Update: 2018/11/08
何をか志を尚くす―仁義のみ
曰く、「何をか志を尚くすと謂う」。曰く、「仁義のみ」。(尽心上三十三章)
いわく、「なにをかこころざしをたかくすという」。いわく、「じんぎのみ」。(じんしんかみさんじゅうさんしょう)
【訳】
(齊国の天子墊(てん)が)たずねていった。「志を高尚にするとはどういうことでしょうか」(孟子が)答えていわれた。「いつも仁義に志しさえすればよい」。
[川口註―原文とした『講孟箚記』(山口県教育会編『吉田松陰全集三』大和書房、昭和四十七年)において引用されている『集註孟子』には、「塾(てん)とある。誤植と思われるので、「墊」とした。]
11月8日、孟子一日一言、今日の言葉です。
思いやりと正しさを求めることが大事なこと。
とにかく仁義を基本に考えて実践しなければなりませんね。
言い切るところが孟子様のいいところです。
今日も一日がんばります。
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