兵に常勢(じゅうせい)無く、水に常形(じょうけい)無し。能く敵に因りて変化し而(しか)して勝を取る者、これを神と謂う。|3月15日
Release: 2020/03/15 Update: 2020/03/24
兵に常勢(じゅうせい)無く、水に常形(じょうけい)無し。能く敵に因りて変化し而(しか)して勝を取る者、これを神と謂う。
兵無常勢、水無常形、 能因敵變化而取勝者、謂之神。(故五行無常勢、四時無常位、日有短長、月有死生。)
「水に一定の形がないように、いくさにも定まった戦術はない。相手の態勢に応じて変化しながら勝利を得ることこそ、絶妙な用兵といえよう。(それはちょうど、五行(火水木金土の五元素)がたえず変化しつづけ、四季がたえず推移し、日に長短があり、月が欠けたり満ちたりするようなものである)」
戦術に固定したものはなく、臨機応変にすべきだと説く。故に五行に常勝無く、四時に常位無く、日に短長あり、月に死生有り。
3月15日、孫子・呉子一日一話(兵法に学ぶ人と組織の動かし方365)の言葉です。
おはようございます。
常に臨機応変に対応することが大事。
世の中の状況もこのウィルスなどの問題で大きく変わる状況ですね。
水のようにしなやかに対応しなければなりません。
必要なものを必要なところに。
はたまた終息したときに人はどういう動きをするのか。
今日も一日がんばります。
関連コンテンツ
衆(しゅう)樹(じゅ)の動くは、来たるなり。衆草の障り多きは、疑わしむるなり。(行軍) 衆樹動者、来也。衆草多障者、疑也。 「木々がゆれ動いているのは、敵がやって来る証拠である。草むらに仕掛けがあるの…
彼を知り己を知れば、勝乃(すなわち)殆(あや)うからず。天を知り地を知れば、勝乃窮(きわ)まらず。(地形) 知彼知己、勝乃不殆。知天知地、勝乃不窮。 「敵と味方、双方の力を正確に把握し、天の時と地の利…
馬を殺して肉食するは、軍の糧無きなり。(行軍) 殺馬肉食者、軍無糧也。 「軍馬を殺して食べているのは、兵糧が底をついている証拠である」大切な軍馬まで殺して兵士が食べているとは、遂に食べるものがなく、よ…
戦道必ず勝たば、主は戦う無かれと曰うとも、必ず戦いて可なり。(地形) 戦道必勝、主曰無戦、必勝可也。 「必ず勝つという見通しが立てば、たとえ主君が戦うなといっても、戦ってよい」これも前日の文章をふまえ…
勝ちを見ることは衆人の知る所に過ぎさるは、善の善なる者に非ざるなり。(軍形) 見勝不過衆人之所知、非善之善者也(戦勝而天下曰善、非善之善者也。) 「多くの人間が、それとわかるような勝ち方は、最善の勝ち…