勝ちを知るに五有り。以て戦うべきと以て戦うべからざるとを知る者は勝つ(謀攻)|2月3日
Release: 2020/02/03 Update: 2020/02/03
勝ちを知るに五有り。以て戦うべきと以て戦うべからざるとを知る者は勝つ(謀攻)
知勝有五、知可以戰與不可以戰者勝。(識衆寡之用者勝。上下同欲者勝。以虞待不虞者勝。將能而君不御者勝。此五者知勝之道也。)
「事前に勝利を確信するのに五つの場合がある。戦うべきか否かを知っている。(兵力に応じた戦いができる。君主と人民が心を一つにしている。万全の態勢を固めて敵の不備につけこめる。将軍が有能でしかも君主が軍事に干渉しない。この五つは勝利を収めるための基本的な条件である。)」衆寡(しゅうか)の用を識(し)る者は勝つ。上下(しょうか)欲を同じくする者は勝つ。将能にして君御(きみぎょ)せざる者は勝つ。此の五者は勝を知るの道なり。と訓ずる。
2月3日、孫子・呉子(兵法に学ぶ人と組織の動かし方365)の言葉です。
おはよございます。
1、兵力に応じた戦い
2、君主と人民が一体
3、敵の不備につけこむ
4、軍のことに君主が干渉しない
4つの気がしてならないのですが。
とにかく心一つにして敵の問題点を攻めると勝てる。
そんな気がします。
今日も一日がんばります。
関連コンテンツ
衢地(くち)には吾将に其の結びを固くせんとす。(九地) 衢地吾将固其結。 「交通の要衢の地である衢地においては、わたしは、友好国との親交を強化しなければならない」衢地とは、交通の要衢であるだけでなく、…
力屈し殫(つ)き、中原の内、家に虚しく、百姓(ひゃくせい)の費(つい)え、十に其の七を去る。(作戦) 力屈財殫、中原内虚於家、百姓之費、十去其七。(公家之費、破車罷馬、甲冑矢弩、戟楯蔽櫓、丘牛大車,十…
上兵は謀(ぼう)を伐(う)つ。其の次は校(こう)を伐つ。其の次は兵を伐つ。其の下は城を攻む。(謀攻) 上兵伐謀。其次伐交。其次伐兵。其下攻城。(攻城之法、爲不得已。) 「戦術上、最高の策とは、敵のはか…
兵は国の大事にして、死生の地、存亡の道なり。察せざるべからず。(始計) 兵者国之大事、死生之地、存亡之道。不可不察也。(故経之五事、校之以計、而索阻其情。) 「戦争は国家の大事で、国民の生死、国家の存…
能く士卒の耳目を愚して、これをして知ること無からしむ。(九地) 能愚士卒之耳目、使之無知。(易其事、革其謀、使人無職。易其居、迂其途、使人不得慮。) 「兵士たちが判断に誤るようにさせ、将軍のなすことを…