勢を忘れる|10月12日のことです。
Release: 2018/10/12 Update: 2018/10/12
勢を忘れる
古の賢王は善を好みて勢を忘る。古の賢士何ぞ独り然らざらん。其の道を楽しみて人の勢を忘る。(尽心上八章)
いにしえのけんおうぜんをこのみていきおいをわする。いにしえのけんしなんぞひとりしからざらん。そのみちをたのしみてひとのいきおいをわする。(じんしんかみはっしょう)
【訳】
昔の賢明な王は善いことをするのが好きで、自分の権勢をも忘れ(賢者を尊敬し)た。昔の賢者はどうしてひとりそうでないはずがあろうか。賢者もまた正しい道を楽しんで、(王の)権勢など眼中にはなかった。
10月12日、孟子一日一言の言葉です。
なんか難しいですね。
王は賢者を尊敬し、賢者は王が眼中にない。
どういうことでしょうか。
権勢とは権力のことでしょうが王は王の仕事もしなければなりませんね。
他国がなければ善い王の方がいいのですが戦国の時代は問題でしょうね。
今日も一日がんばります。
関連コンテンツ
仲尼は已甚だしきことを為さざる者なり 仲尼は已甚だしきことを為さざる者なり。(離婁下十章) ちゅうじははなはだしきことなさざるものなり。(りろうしもじゅっしょう) 【訳】 孔子は極端なことは決してされ…
堯舜も人と同じきのみ 堯舜も人と同じきのみ(離婁下三十二章) ぎょうしゅんもひととおなじきのみ。(りろうしもさんじゅうにしょう) 【訳】 堯も舜でさえも、普通の人と変わりはない。 〇松陰は、「聖天子と…
苟も王政を行はば四海の内皆首を挙げて之れを望み、以て君と為さんと欲す。齊・楚大なりと雖も何ぞ畏れん。(滕文公下五章) いやしくもおうせいをおこなわばしかいのうちみなこうべをあげてこれをのぞみ、もってき…
必ずや狂獧か 孔子(曰く)中道(の人)を得て之れに与せずんば、必ず狂獧か。(尽心下三十七章) こうし(いわく)ちゅうどう(のひと)をえてこれにくみせずんば、かならずきょうけんか。(じんしんしもさんじゅ…
仁の不仁に勝つは、猶ほ水の火に勝つがごとし 仁の不仁に勝つは、猶ほ水の火に勝つがごとし。今の仁を為す者は、猶ほ一杯の水を以て一車薪の火を救ふがごときなり。熄まざれば則ち之れを水は火に勝たずと謂ふ。此れ…