吏怒るは、倦(う)みたるなり。|5月6日
Release: 2020/05/06 Update: 2020/05/06
吏怒るは、倦(う)みたるなり。
吏怒者、倦也。
「部隊の幹部が、むやみに部下をどなりちらしているのは、その部隊が戦いに疲れて、戦意を失っている証拠である」
”吏”とは役人のこと、ここでは部隊の幹部のことをさしている。
”倦む”とはあきること。ここではいくさにあきあきしている様子をいっている。
兵士が戦いにあきると、動作が緩慢になり、きびきびしなくなる。だから、上の者がどなり散らすのである。
5月6日、孫子・呉子一日一話(兵法に学ぶ人と組織の動かし方365)の言葉です。
おはようございます。
やはり長期戦はやるべきことではないと感じます。
いろいろな面で大変ですね。
どうやって士気を保つのかということは結構難しい問題です。
このコロナウィルスも長期戦になっているのでしょうか。
いい人と悪い人の差もあるし、マスコミの情報などもそう感じます。
どうやってやる気を保つのか。
そういう問題がこれからたくさん発生するんでしょうね。
今日も一日がんばります。
関連コンテンツ
善く戦う者は、これを勢いに求めて、人を責めず。故に能く人を択てて勢いに任ず。(兵勢) 故善戦者、求之於勢、不責於人、故能揮人面任勢。 「いくさ上手は、なによりも戦闘に勢いを求め、兵士一人一人の戦闘能力…
甲を巻きて趨(はし)り、日夜処(お)らず、道を倍して兼行し、百里にして利を争えば、(軍争) 巻甲而趨、日夜不処、倍道兼行、百里而争利、(則擒三將軍,勁者先,疲者後,其法十一而至。) 「たとえば、重い鎧…
善く敵を動かず者は、これ形すれば敵必ずこれに従う。これに与うれば、(兵勢) 善動敵者、形之、敵必従之、与之、(敵必取之、以利動之、以卒待之。) 「敵を誘導するのが巧みな者は、敵が必ずそれに従うような形…
兵怒りて相迎え、久しくして合せず、又相去らざるは、必ず謹みてこれを察せよ。(行軍) 兵怒而相迎、久而不合、又不相去、必謹察之。 「敵軍が怒りにたけって攻め寄せて来ながら、これを迎え撃つと、あまり戦意が…
凡そ戦いは正を以て合し、奇を以て勝つ。故に善く奇を出す者は、窮まり無きこと天地の如く、(兵勢) 凡戦者以正合、以奇勝。故善出奇者、無窮如天地。(不場如江河、終面復始、日月是也。死面復生、四時是也。)…