善(よ)く兵を用(もち)うる者は、人の兵屈(へいくつ)するも、戦うに非ざるなり。人の城を抜くも、(謀攻)|1月27日
Release: 2020/01/27 Update: 2020/01/27
善(よ)く兵を用(もち)うる者は、人の兵屈(へいくつ)するも、戦うに非ざるなり。人の城を抜くも、(謀攻)
善用兵者、屈人之兵、而非戦也、抜人之城、(而非攻也、毀人之国、而非久也。必以全争於天下。故兵不頓而利可全。此諜攻之法也。)
「いくさのうまい人は、戦うことなく敵軍を屈服させ、攻城手段に訴えずして敵の城をおとし、(長期戦にもちこまないで敵国を滅ぼす。すなわち、完全な形を維持したまま天下に覇を唱える。だから兵力を損失させずに完全な勝利を収める。これこそが知謀に基づく戦法だ)」
作戦の要諦を説明している。かっこ内は、攻むるに非ざるなり。人の国を毀(やぶ)るも久しきに非ざるなり。必ず全を以て天下を争う。故に兵頓(へいやぶ)れず利全(りまつた)かる可(べ)し、此れ謀攻(ぼうこう)の法なり。と訓む。
1月27日、孫子・呉子(兵法に学ぶ人と組織の動かし方365)の言葉です。
知謀に基づく戦法をとるのは大事ですね。
基本は兵は国の大事。
傷つく人は最小限にすることが大事ですね。
戦わずして勝利する。
今日も一日がんばります。
関連コンテンツ
将に五危有り、必死は殺さるべきなり。必生は虜にさるべきなり。忿速(ふんそく)は侮らるべきなり。(九変) 将有五危。必死可殺也。必生可虜也。忿速可侮也。(廉潔可辱也。愛民可煩也。) 「将軍には陥りやすい…
前に備うれば則ち後寡く、後ろに備うれば則ち前寡く、左に備うれば則ち右寡く、(虚実) 備前則後寡、備後則前寡、備左則右寡、(備右則左寡、無所不備、則無所不寡。寡者備人者也、衆者使人備己者也。) 「前に備…
此れを知りて戦いを用うる者は必ず勝つ。此れを知らずして戦いを用うる者は必ず敗る。(地形) 知此而用戦者必勝。不知此而戦者必敗。 「これ(前日のべたこと)を知ったうえで戦う者は必ず勝ち、これを知らずに戦…
人の地に入りて深からざるものを、軽地と為す。(九地) 入人之地而不深者、為軽地。 「他の国に攻め入ったが、まだあまり深く侵入していないばあい、その戦場となる地域を軽地という」”軽地”とは、他国に攻め入…
軽地には則ち止まること無かれ。(九地) 軽地則無止。 「軽地では止まってはならない」”軽地”とは、既述のごとく、敵の領内には入っているが、それほど深く進攻していない地域である。この地域では作戦の原則は…