国の師に貧(ひん)するは、遠く輸(おく)ればなり。遠く輸れば、則ち百姓貧(まず)し。(作戦)|1月18日
Release: 2020/01/18 Update: 2020/01/18
国の師に貧(ひん)するは、遠く輸(おく)ればなり。遠く輸れば、則ち百姓貧(まず)し。(作戦)
国之貧於師者、遠輸。遠輸則百性貧。(近於師者貴売。貴売則百姓財竭。財竭則急於兵役。)
「戦争によって国が貧しくなるのは、部隊や軍需物資をはるばる遠くまで輸送しなければならないからである。遠方へ輸送すればそれだけ負担は重くなり人民は困窮する。(一方、軍隊の駐屯する地方では物価が高くなる。物価が高くなれば人民の生活は苦しくなり、国家財政も逼迫(ひっぱく)する。その結果、税金が重くなり、人民は租税負担に苦しむこととなる)」
師に近き者は貴売(きばい)す。貴売すれば則ち百姓の財竭(ざいつ)くれば則ち兵役に急なり。
1月18日、孫子・呉子(兵法に学ぶ人と組織の動かし方365)の言葉です。
おはようございます。
輸送コストというのは今まさに旬の問題ですね。
どんどん運賃が上がっていく中で会社の負担が増えていく。
痩せていく思いですね。
最終的にはお客様に転嫁していくしかない状態。
たしかにひっ迫しますね。
今日も一日がんばります。
関連コンテンツ
善く戦う者は、これを勢いに求めて、人を責めず。故に能く人を択てて勢いに任ず。(兵勢) 故善戦者、求之於勢、不責於人、故能揮人面任勢。 「いくさ上手は、なによりも戦闘に勢いを求め、兵士一人一人の戦闘能力…
凡そ此の六者は、地の道なり。将の至任にして、察せざるばからざるなり。(地形) 凡此六者、地之道也。将之至任、不可不察也。 「以上のべた六項目(通、挂、支、隘、険、遠)が、地形に応じた戦い方の原則である…
紛々(ふんぷん)紜々(うんうん)として闘いに乱れて、乱すべからず。渾々(こんこん)沌々として、形円くして敗るべからず。(兵勢) 紛紛紜紜闘乱、而不可乱也。渾渾沌沌形円、而不可敗也。(乱生於治、怯生於男…
三軍は気を奪うべく、 将軍は心を奪うべし。(軍争) 三軍可奪気、将軍可奪心。 「(以上のように、夜戦には火や鐘、太鼓をたくさん使い、昼夜の戦闘では旗や幟類を多用することにより)敵軍の士気を阻喪させて戦…
勝ちは知るべくして、為すべからず。(軍形) 勝可知、而不可為。 「勝利は予見することはできる。だが、勝利を無理に作り出すことはできない」 万全の準備を整え、敵にスキを見せなければたいていの場合は勝つ。…