夜以て日に継ぎ|6月5日のことです。
Release: 2018/06/05 Update: 2018/06/05
夜以て日に継ぎ
其の合わざるものあれば仰いで之れを思ひ夜以て日に継ぎ、幸いにして之れを得れば坐して以て旦を待つ。(離婁下二十章)
そのあわざるものあればあおいでこれをおもいよるもってひにつぎ、さいわいにしてこれをうればざしてもってあしたをまつ。(りろうしもにじゅうしょう)
【訳】
(周公は敬慕する禹、湯王、文王、武王が実践されたことで)当時の実情に合わないものがあると、天を仰いで思いを巡らせ、昼夜を徹して考え続けた。幸いに妙案が浮かぶと、すぐに実行したいと思い、床にもつかず、夜明けをまちこがれた。
〇松陰は、「我が国にも、古代中国のあり方をそのまま真似て、失敗するものが少なくない。周公のように実情に合うか否かを思索するべきである」と記している。
孟子一日一言、6月5日の言葉です。
論語も、孟子も全ての言葉は今の時代にも通じるものもありますが、解釈は今の時代に合わせなければいけませんね。
時代、時代で変わるということです。
道徳などもまさしくそうで国によっても時代によっても正しいことは変わっていきます。
それでも人は正しいことを考えなければいけませんね。
今日も一日がんばります。
関連コンテンツ
春秋に義戦なし 春秋に義戦なし。(尽心下二章) しゅんじゅうにぎせんなし。(じんしんしもにしょう) 【訳】 孔子の書かれたという『春秋』には、正義にかなった戦というものは一つもない。 〇松陰は、「この…
惟だ義のある所のままに 大人は言、信を必とせず、行、果を必とせず、惟だ義の在る所のままにす。(離婁下十一章) 【訳】 (言行一致は美徳ではあるが)徳の高い心ある人は、口にしたことを必ずしも実行するとは…
我に従へ② 国家を治むるに至りては則ち姑く女が学ぶ所を舎きて我れに従へと曰はば、則ち何を以て玉人に玉を彫琢するを教ふるに異ならんやと。(梁恵王下九章) こっかをおさむるにいたりてはすなわちしばらくなん…
罪ー小・大 君の悪を長ずるは罪小なり。君の悪を逢ふるは其の罪大なり。(告子下七章) きみのあくをちょうずるはつみしょうなり。きみのあくをむかうるはそのつみだいなり。(こくししもななしょう) 【訳】 主…
人の道あるや、飽食暖衣、逸居して教なければ、則ち禽獣に近し。聖人之れを憂ふるあり、契をして司徒たらしめる教ふるに人倫を以てして、父子親あり、君臣義あり、夫婦別あり、長幼序あり、朋友信あり。(滕文公上第…