師を囲めば必ず闕(か)く。 窮寇(きゅうこう)には迫ること勿れ。 此れ兵を用うるの法なり。(軍争)|4月4日
Release: 2020/04/04 Update: 2020/04/04
師を囲めば必ず闕(か)く。
窮寇(きゅうこう)には迫ること勿れ。
此れ兵を用うるの法なり。(軍争)
囲師必闕。窮寇勿迫。此用兵之法也。
「⑦敵の部隊を包囲した場合、必ずどこかに逃げ口を開けておくべきで、決して完全包囲してはならない。
⑧窮地におちいった敵を、追い詰めてはならない。
これが戦闘上の法則である」
以上が『孫子』の説く戦闘の八原則であるが、日本の兵法家には異なる意見も多いだろう。特に⑦の”囲師必闕”は、日本軍の”袋のねずみにする戦い方”とは著しく違っている。
4月4日、孫子・呉子一日一話(兵法に学ぶ人と組織の動かし方365)の言葉です。
おはようございます。
追い詰めてしまったら敵が通常にはない力を発揮するということはありますね。
完全包囲して戦意を無くさせる場合もあるかもしれません。
情況をみて情報を入れて判断するべきことなんでしょうか。
難しいところです。
百戦百勝は善の善なるものあらず。
味方の被害を考えると孫子の方法がいいかもしれませんね。
今日も一日がんばります。
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