志士は溝壑にあるを忘れず|3月31日のことです。
志士は溝壑にあるを忘れず。勇士は其の元を喪ふを忘れず。(滕文公下首章)
ししはこうがくにあるをわすれず。ゆうしはそのこうべをうしなうをわすれず。(とうぶんこうしもしゅしょう)
【訳】
志士は(正しい道義を守るためなら)殺されて屍を溝や谷間に棄てられる位のことは常に覚悟している。勇士は(道義のためには)首を取られることなど常に覚悟している。
〇松陰は、「読書の要点は、このような言葉を反復してよく考え、身に付けることである。志士とは高い理想をもち、いかなる境遇になろうとも、その節操を変えない人物のことである。節操を守る人物は、困窮に陥ることは勿論、覚悟の上であって、いつ饑えて溝や谷に転げこんで死んでもよいと覚悟を忘れないものである。また、勇士は戦場での死が希望であるから、いつ首を取られても問題とはしないという一念を、常に忘れないものである」として、「武士に生まれたからには、志士、勇士とならなければ恥ずかしいことである」と述べる。更に、「この覚悟さえ立てれば、他者や世に助けを求める心もなくなり、古今天地をしっかと見据えることができる」と記している。
孟子一日一語の3月31日の言葉です。
覚悟。
しびれる言葉です。
しかし、単なる言葉としてとらえるのではなく今この瞬間にこの言葉に出会えて考えることができることにありがとうと感じなければいけませんね。
覚悟をもって仕事もしなければなりませんね。
仕事は世のため人のためです。
人の役に立たない仕事はありませんね。
一生働くのですから楽しくあるべきです。
今日も一日がんばります。