恥づることなき之れ恥づるれば、恥なし|10月10日のことです。
Release: 2018/10/11 Update: 2018/10/11
恥づることなき之れ恥づるれば、恥なし
人以て恥づることなかるべからず。恥づることなきを之れ恥づれば、恥なし。(尽心上六章)
ひともってはずることなかるべからず。はずることなきをこれはずれば、はじなし。(じんしんかみろくしょう)
【訳】
人は恥ずかしいと感じる心がなければならない。もしも、恥ずかしいと感じる心のないことを本当に恥ずかしいと本当に恥ずかしいと感じるようになれば、事前に、恥ずかしいということからは遠ざかれるものである。
10月10日、孟子一日一言の言葉です。
恥ずかしいと感じる心、悔しいと思う心、人は誰でももっていると思います。
それを遠ざけようと何もしないのもまた問題ですね。
人の心はもって生まれて善という孟子先生の言葉ですから、きっとここでは正しい行いをしていない自分に気づこうということでしょうか。
今日も一日頑張ります。
関連コンテンツ
堯舜の道は孝弟のみ 堯舜の道は孝弟のみ(告子下二章) ぎょうしゅんのみちはこうていのみ。(こくししもにしょう) 【訳】 堯や舜の道をいえば(いかにも難しく聞こえるが)孝と弟、すなわち父母に孝行をつくし…
意を以て志を逆ふ 詩を説く者は、文を以て辞を害せず、辞を以て志を害せず、意を以て志を逆ふ。是れ之れを得たりと為す。(万章上四章) しをとくものは、ぶんをもってじをがいせず、じをもってこころざしをがいせ…
二人に弈を誨へしむ 弈秋そして二人に弈を誨へしむ(告子上九章) えきしゅうをしてにたりにえきをおしえしむ。(こくしかみきゅうしょう) 【訳】 (国内一の名人の)秋に、二人の弟子に囲碁を教えさせることに…
仁人は天下に敵なし 仁人は天下に敵なし。(尽心下三章) じんじんはてんかにてきなし。(じんしんしもさんしょう) 【訳】 仁を好む者が天下無敵である。 〇松陰は、「本章の主意は、この一句にあると思う。『…
上下交々利を征れば国危ふからん。(梁恵王上首章) しょうかこもごもりをとればくにあやうからん。(りょうのけいおうしゅしょう) 【訳】 上の位にある者も下の者もこぞって利益を貪ることだけに熱中すれば、国…