意を以て志を逆ふ|6月24日のことです。
意を以て志を逆ふ
詩を説く者は、文を以て辞を害せず、辞を以て志を害せず、意を以て志を逆ふ。是れ之れを得たりと為す。(万章上四章)
しをとくものは、ぶんをもってじをがいせず、じをもってこころざしをがいせず、いをもってこころざしをむかう。これこれをえたりとなす。(ばんしょうかみよんしょう)
【訳】
「詩経」を語る者は、個々の字にとらわれて句全体の意味を取り損ねてはいけない。また、一句の意味にとらわれて、全体の意味を取り損ねてはいけない。心で作者の真意をよくくみ取るべきである。こうして初めて「詩経」を語るといえる。
〇松陰は、「これは何も「詩経」だけの問題ではない。詩経全般にこの態度が大切である。しかし、今の人は自己流にこじつけて解釈する者が多い。この呼吸はみずから会得する以外にない」と記している。
6月24日の孟子一日一言です。
読書ということもそうなのでしょうね。
考えて本は読まねばなりません。作者は何をこの本で伝えようとしているのか。
自分の好きな本ばかりに偏ってはいけませんね。
読書の意味も考えなければいけません。
何の成果を得たいのか。
今日も一日がんばります。