旌旗の動くは、乱るるなり。(行軍)|5月5日
Release: 2020/05/05 Update: 2020/05/05
旌旗の動くは、乱るるなり。(行軍)
旌旗動者、乱也。
「旗や指物がやたら動いているのは、将兵に動揺が起っていて、軍の内部が乱れている証拠である」
旗や幟はなにかの目的があって動かされる。したがって、みだりに動いているのは、その部隊が秩序を失っている証拠だ、と孫子は判断する。軍争篇には”夫れ金鼓、旌旗は人の耳目を一にする所以なり”とある。
目印になる旗や幟は大勢の耳目を一つにする為のものであるので、やたらと動かすべきではないのだ。
5月5日、孫子・呉子一日一話(兵法に学ぶ人と組織の動かし方365)の言葉です。
おはようございます。
”敵の疲労を見抜く”と孫子コンプリートにあります。
何か普通でないことが起きているのを感じなければなりませんね。
旗一つとっても様々なことがわかる。
きっと様々な要因が複合的に発生するので敵の疲労を察知することができれば勝利できる。
剣道でも柔道でも相手の目をみていろいろなことを感じとれるのですから、多くのことは俯瞰して見なければいけませんねn。
今日も一日がんばります。
関連コンテンツ
善く兵を用うる者は、役、再籍(さいせき)せず、糧、三載(さんさい)せず、用を国に取り、糧を敵に因る。(作戦) 善用兵者、役不再籍、糧不三載、取用於国、因糧於敵。(故軍食可足也) 「いくさ上手なリーダー…
天とは、陰陽、寒暑、時制なり。地とは、遠近、険易、広狭、死生なり。(始計) 天者陰陽寒暑時制也。地者遠近険易広狭死生也。(将者智信仁勇厳也。法者曲制官道主用也。凡此五者将莫不聞。知之者勝、不知者不勝。…
彼を知り己を知れば、勝乃(すなわち)殆(あや)うからず。天を知り地を知れば、勝乃窮(きわ)まらず。(地形) 知彼知己、勝乃不殆。知天知地、勝乃不窮。 「敵と味方、双方の力を正確に把握し、天の時と地の利…
軍争は利たり。軍争は危たり。軍を挙げて利を争えば、則ち及ばず、(軍争) 軍争為利。軍争為危。挙軍而争利、則不及、(委軍而爭利、則輜重捐。) 「戦闘によって勝利を得れば、戦局は有利になるが、反面、危険も…
師を囲めば必ず闕(か)く。窮寇(きゅうこう)には迫ること勿れ。此れ兵を用うるの法なり。(軍争) 囲師必闕。窮寇勿迫。此用兵之法也。 「⑦敵の部隊を包囲した場合、必ずどこかに逃げ口を開けておくべきで、決…