昔の善く戦う者は、先ず勝つべからざるを為して、以て敵の勝つべきを待つ。(軍形)|2月5日
Release: 2020/02/05 Update: 2020/02/11
昔の善く戦う者は、先ず勝つべからざるを為して、以て敵の勝つべきを待つ。(軍形)
昔之善戦者、先貸不可勝、以待敵之可勝。(不可勝在己、可勝在敵、故善戦者、能為不可勝、不能使敵之可勝。)
「昔のいくさ上手は、まず敵が勝つことのできない態勢を作って、敵に勝つことのできる時機を待った。(敵が勝たないのは自軍の態勢いかんによるし、味方が勝つのは敵の態勢いかんにかかってくる。それ故、いくさ上手は敵が勝たない態勢をとるが、敵をして勝たせるようなすきは決して作らない)。」勝つべからざるは己に在り。勝つべきは敵に在り。故に善く戦う者は、能く勝つべからざるを為すも、敵をして必ず勝つべからしむることを能わず。
2月5日、孫子・呉子一日一話(兵法に学ぶ人と組織の動かし方365)の言葉です。
おはようございます。
敵が勝つことができない状況。
絶対に負けない状況。
そうそう簡単に作れるものではありませんね。
圧倒的にこちらが有利な状況になるまで待つ。
しかし、準備は怠らないことですね。
今日も一日がんばります。
関連コンテンツ
凡そ戦いは正を以て合し、奇を以て勝つ。故に善く奇を出す者は、窮まり無きこと天地の如く、(兵勢) 凡戦者以正合、以奇勝。故善出奇者、無窮如天地。(不場如江河、終面復始、日月是也。死面復生、四時是也。)…
其の疾きこと風の如く、 其の徐かなること林の如く 侵掠すること火の如く、 故其疾如風、其徐如林、侵掠如火、(不動如山、難知如陰、動如雷霆。) 「疾風のように行動し、林のように静まりかえり、燃えさかる火…
鳥の起つは、伏なり。獣の駭(おどろ)くは、覆なり。(行軍) 鳥起者、伏也。獣駭者、覆也。 「鳥が不意に飛び立つのは、その下に伏兵のいる証拠である。野獣が驚いて走り出すのは、その近くに敵の奇襲部隊がいる…
軍争は利たり。軍争は危たり。軍を挙げて利を争えば、則ち及ばず、(軍争) 軍争為利。軍争為危。挙軍而争利、則不及、(委軍而爭利、則輜重捐。) 「戦闘によって勝利を得れば、戦局は有利になるが、反面、危険も…
夫れ惟慮(おもんばか)り無くして、敵を易(あなど)る者は、必ず人に擒(とりこ)にせらる。 夫惟無慮、而易敵者、必擒於人。 「なんの深い考えもなく、敵を軽んずるだけであるなら、敵の捕虜になるのがおちだ」…