未だ以て言ふべからざるか|3月1日のことです。
Release: 2019/03/03 Update: 2019/03/03
未だ以て言ふべからざるか
今、既に数月なり、未だ以て言ふべからざるか。(公孫丑下五章)
【訳】
(蚳鼃(ちあ)さんの司法官の士師となり)もう数か月もたったのに、まだ(王の失政を諫めたという話を耳にしませんが)諫めるべき事柄も機会もないのでしょうか。
〇松陰は蚳鼃の心情を「一、諫める暇もなかった。二、同僚、先輩を憚った。三、諫めるべき大事が起きるのを待っていた、のいずれかであろう」と分析している。そして「孟子」本文「未だ」の意味を諫言すべき時などない。事の大小にもかかわらず、速やかに行うべきであるとの意味である」と記している。
孟子一日一言、3月1日今日の言葉です。
諫言するというのは勇気のいることですね。
これを言われた蚳鼃(ちあ)さんは諫言して辞職したそうです。
王様にもよると思いますが何を諫言したんでしょうね。
用いられないということはアプローチを間違ったのかもしれないしなんともいえませんね。
今日も一日がんばります。
関連コンテンツ
(狂者)掩はざる者 其の志嘐々然として、曰く、古の人、古の人と。夷かに其の行いを考ふれば、掩はざる者なり。(尽心下三十七章) そのこころざしこうこうぜんとして、いわく、いにしえのひと、いにしえのひとと…
君子―化・神 君子の過ぐる所のもは化し、存する所のものは神なり。(尽心上十三章) すんしのすぐるところのものはかし、そんするところのものはしんなり。(じんしんかみじゅうさんしょう) 【訳】 心ある立派…
自得せんことを欲す 君子は其の之れを自得せんことを欲するなり。(離婁下十四章) くんしはそのこれをじとくせんことをほっするなり。(りろうしもじゅうよんしょう) 【訳】 心ある立派な人は、道なるものを自…
朋友の道 善を責むるは朋友の道なり。父子善を責むるは恩を賊ふの大なるものなり。(離婁下三十章) 【訳】 善を責め合うのは、朋友の間の道である。親子で善を責めるのは、もっとも親子恩愛の情をそこなうもので…
上下交々利を征れば国危ふからん。(梁恵王上首章) しょうかこもごもりをとればくにあやうからん。(りょうのけいおうしゅしょう) 【訳】 上の位にある者も下の者もこぞって利益を貪ることだけに熱中すれば、国…