激水の疾くして石を漂わすに至るは、勢いなり。鷙鳥の撃ちて毀折に至るは、節なり。(兵勢)|2月22日
Release: 2020/02/22 Update: 2020/03/01
激水の疾くして石を漂わすに至るは、勢いなり。鷙鳥の撃ちて毀折に至るは、節なり。(兵勢)
激水之疾至於漂石者、勢也。鷙鳥之疾至於毀折者、節也。(是故善戰者、其勢險、其節短。勢如張弩、節如發機。)
「せきとめられていた水が激流となり岩をも押し流すのは、流れに勢いがあるからだ。孟禽が小鳥を一撃のもとに打ち砕くのは、攻撃の時期を得ているからだ。(だから、いくさ上手も同様で、その勢いは激しく、その時期は瞬時である。弓にたとえると、石弓を引き絞って勢いを貯え、瞬時をねらって射るのである)」
かっこ内は、是の故に善く戦い者は、其の勢いは険にして、其の節は短し。勢いは弩を張るが如く、節は機を発するが如し。と訓ずる。
2月22日、孫子・呉子一日一話(兵法に学ぶ人と組織の動かし方365)の言葉です。
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