疾(と)く戦えば則ち存(そん)し、疾く戦わざれば則ち亡ぶるものを、死地と為す。(九地)|6月25日
Release: 2020/06/25 Update: 2020/06/25
疾(と)く戦えば則ち存(そん)し、疾く戦わざれば則ち亡ぶるものを、死地と為す。(九地)
疾戦則在、不疾戦則亡者、為死地。
「速やかに戦えば生存できる可能性はあるが、速やかに戦わなければ全滅する恐れがあるような環境で戦うばあい、このような地域を死地という」
”死地”とは、死滅に陥る地域をいう。このような地域で戦うには、速戦が不可欠である。ぐずぐずしていては、生き残れないからである。
趙(ちょう)を攻めたとき、名将韓信は排水の陣を布いたが、これは死地で戦った例である。
6月25日、孫子・呉子一日一話(兵法に学ぶ人と組織の動かし方365)の言葉です。
おはようございます。
いちかばちか。
そんな場所にも感じます。
全滅するかもしれない危険場所。
そんな時にこそしっかりと目的意識を持ち強い気持ちが必要だと感じます。
生き残る方法を考える。
今日も一日がんばります。
関連コンテンツ
諄々翕々(じゅんじゅんきゅうきゅう)として徐(おもむろ)に人の言うは、衆を失えるなり。(行軍) 諄諄翕翕徐与人言者、失衆也。 「将たる者が、ぼそぼそと猫なで声で話しかけたり、ご機嫌をとうように静かな口…
兵は詭道なり。(始計) 兵者詭道也。 「いくさとは、しょせん、だまし合いであるのだ」 ここの”兵”とは戦争とか戦闘という意味。 この言葉ほど物議をかもしているものはない。兵法書としては、この語はあまり…
絶地(ぜっち)には留まること無く、囲地(いち)には則ち謀り、死地(しち)には則ち戦う。(九変) 絶地無留、囲地則謀、死地則戦。 「③絶地(国境から遠く離れ敵の領土内にある地域)には長い間駐留しない。 …
夫れ兵の形は水に象(かたどる)る。水の形は高きを避けて下きに趨き、兵の形は実を避けて虚を撃つ。(虚実) 夫兵形象水、水之形、避高而趨下、兵之形、避實而撃虚、(水因地而制流、兵因敵而制勝。) 「そもそも…
戦道勝たずんば、主は必ず戦えと曰うとも、戦うこと無くして可なり。(地形) 戦道不勝、主曰必勝、無戦可也。 「(これとは反対に)とても勝てないという見通しであれば、たとえ主君から必ず戦えという命令があっ…