相手の魂に 修身教授録抄 姿勢を正して声を出して読んでみた
単に教科の内容を教えるだけでも、実に容易ならざる準備と研究とを要するわけですが、さらに眼を転じて、教育の眼目である相手の魂に火をつけて、その全人格を導くということになれば、私達は教師の道が、実に果てしないことに至らしめるのでありあます。というのも、一人の人間の魂を目覚めさすということは、実に至難の事だからであります。実際われわれ如きものであっては、一応知識内容を授けることでさえ、必ずしも容易とは言えないのです。いわんや相手の魂に火をつけ、一箇の目覚めた魂として、この二度とない人生の道を歩むようにネジを巻くということは、ほとんど自信が持てないわけであります。
修身教授録
先生は一体何人の人に火をつけたのでしょう。
相当な人数なのでしょうね。
相手の魂に火をつけるような人は今の時代もいるのでしょうが、本当に偉大な人というのは生きている間から偉大なわけですから年齢関係なく積極的に話を聞いていくことが必要かもしれませんね。
最近の伝記を読むというのは実に良いと思います。
人の人生というのは感動に溢れています。
その時に多少なりとも心の中がどうなるのかを客観的に考えてみると、黙って実践することの大切さを感じます。
本日の森信三一日一言は
わが身にふりかかる事は、
すべてこれ「天意」-
そしてその天意が何であるかは、すぐには分からぬとしても、噛みしめていれば、次第に分かってくるものです。
毎日たくさんの出来事がありますが、その一つひとつを噛みしめてみる時間を持ちたいものですね。
人生においてはどの瞬間が良いということもないのでしょう。
繋がっているのですから今は過去の連続の中からあるし、未来は今があるからというようにすべては連続ですね。
慎んで状況を受け取らねばいけません。
本日の伝記もいいですね~。ちょうどいい。さっと読めるのもいいです。自分の琴線がどこにあるのかもわかってきたような気がします。
津田 梅子 (つだ うめこ)
日本の女性の地位向上に貢献
【津田梅子は、今日、日本の女子大の筆頭にあげられる津田塾大学にその名を残している。江戸から明治へ、日本が近代の幕開けを迎えて間もない時期、幼い梅子は米国に留学した。帰国後、日本の女性の地位向上を目指し、幾多の困難に遭遇しながらも、女子教育の確立を目指した生涯だった】
梅ちゃん先生は津田梅子じゃなかったんだと今知った。偉大な人をよく知らないとなさけない限りです。
平生 釟三郎 (ひらお はちさぶろう)
社会奉仕の精神で教育事業に
【平生釟三郎の生涯は、実に多彩である。保険業界での活躍を足がかりとして、学校運営、病院経営、移民支援事業などに取り組む。さらには貴族院議員となり、文部大臣にまで推戴された。こうした多彩な人生にあっても、その精神は実にシンプルである。武士道精神そのものであった】
明治の実業家のスケールは大きいですね。しかし根本にある日本人的なものは今ないような気がします。
河井 道 (かわい みち)
女学校設立の夢と情熱
【女子教育に情熱を燃やし、ついに恵泉女学園を設立した河井道。その情熱の源泉は、若い頃のアメリカ体験にあった。キリスト教徒でありながら、天皇に対して敬慕の念を抱き続けた彼女は、戦後天皇を戦犯から救うことに成功した。アメリカ軍人との友情がそれを可能としたのである】
今日の中では一番の感動です。天皇と日本人を救った人だったとは知らなかった。
田島 道治 (たじま みちじ)
私財投じ国際人育成の大業 【日本の将来を担う若者の教育に尽力した田島道治の原点は、新渡戸稲造、後藤新平との出会いであった。この二人は教育と人材発掘に情熱を傾けた明治の大物。人生の師とも言うべきこの二人の先輩に同行しての欧米視察旅行で、一流の国際人養成の必要性を感ずるようになる】
自分のためではなく世のため人のために尽くすことは結局は、たらいの水のように戻ってくると実感した。
今日はここまでです。
ありがとうございます。
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