第十七夜 礼法は人道である

山の畑に粟や稗が実る頃になると、猪、鹿、小鳥たちが出てきて食べる。そこには礼も法も、仁義もなくて、ただ自分自身の腹を養うだぇなんだ。粟を育てようと肥をやる猪も鹿もなく、稗を実らせようと草を取る鳥もいない。人間でも礼法を心得てない奴はこれと同じだ。ワシがたわむれを詠んだ歌に、
秋来れば山田の稲と猪と猿
人とよるひる 争いにけり
というのがある。収穫を調べる役人は年貢の米を取るためだ。その調べを受ける地主もその小作人も年貢を少なくしてもらったり小作料を少なくしてもらうのを願ってるんだ。けれど仁、義、法、礼を守っていて、心の中では自分の立場が有利になるように争ってはいるが、社会秩序は守るようにしているので乱にはならないんだ。この三者のうち一人が仁義礼法を忘れて私欲を押し通そうとしれば、たちまち乱れてしまうんだ。この世では礼法という尊いものなんだよ。(一二二)
山の畑に実った粟や稗を、猪や鹿や鳥たちが食べに来る。彼らにとっては、それが当たり前の営みで、そこに礼も法もない。ただ、生きるために動いているだけです。 でも、人の世界はそれだけでは成り立ちません。たとえ利害が絡む場面でも、お互いが一定のルールを守るからこそ、大きな混乱が起きずに済む。仁・義・礼・法といった、昔から伝わる人の道が、どれだけ社会を支えているかを思わされました。
それぞれの立場で、自分の願いや都合を抱えるのは当然。でも、それをむき出しにぶつけ合えば、たちまち秩序は崩れてしまう。だからこそ、「自分さえよければ」をぐっとこらえて、全体の調和を考える視点を持ちたい。 人が集まれば集まるほど、こうした目に見えない“秩序の力”が大切になるのだと思います。私自身も、日々の関わりの中で、この教えを忘れずにいたいと感じました。
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これは利用できそうなことが書いてありそうです。
より時間効率を上げるために学ぶ必要があります。
今日もはここまでです。
ありがとうございます。
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