第十二夜 人道により文化は進む

世の中で用に立つ材木はみんな四角だな。しかし天は人間のために四角な木なんか生育させない。だから全国の山林に四角な木はなんだ。
また、皮も骨もないかまぼこやはんぺんのような魚がいると人間に便利なんだが、天はこんなものを生育させてないのだから。広大な海原にそんな魚は一匹もいない。また、籾殻も米糠もない白米のおうな米があると、人の世にはこの上なく便利なんだが、天はこんな米を生やしてない。だから全国の田に一粒もこんな米はない。このことで、天道と人道の異なる道理を悟るべきだな。
また、南瓜には蔓がある。これもまた自然の理なんだ。糠と米は一身同体で、肉と骨も同様だ。肉多き魚は骨も大きい。米と肉をほしがるのは人の私心で、天に対しては申し訳ない次第だ。しかし今まで食べていた飯だって、それが腐ってすっぱくなれば、食べられないのは人の身として仕方がない。よくよくこの道理をわけまえていないと、ワシのやり方を理解するのはむずかしくて、実行することはなお困難なんだよね。(一一五)
自然は人間の都合には合わせてくれない。
四角い材木も、骨のない魚も、糠も殻もない白米も、最初から自然には存在しない。すべては人が「用のため」に工夫し、手を加えてつくり上げてきたものだ。
自然は完全ではなく、粗野で不便である。だがそこには一貫した理がある。
それを無視して便利ばかりを追い求めれば、やがてどこかで歪みが生じる。
私たちは「自然はこうである」という事実を受け入れたうえで、そこに人の知恵を重ねることに意義がある。
つまり、自然と人為の区別を正しく見極め、傲らずに工夫すること。
これが、長く続く道を見いだす第一歩なのだ。
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これは利用できそうなことが書いてありそうです。
より時間効率を上げるために学ぶ必要があります。
今日もはここまでです。
ありがとうございます。
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