考を思へば維れ則とす|6月26日のことです。
Release: 2018/06/26 Update: 2018/06/26
考を思へば維れ則とす
詩に曰く、永く言に考を思ふ、考を思へば維れ則とすと。(万章四章)
しにいわく、ながくここにこうをおもう、こうをおもえばこれのりとすと。(ばんしょうかみよんしょう)
【訳】
『詩経』にいっている。「永く私は孝養を尽くしたいと思う。このように考養を尽そうと思えば、それが自然に天下の法則をなる」と。
〇松陰は、「舜の、父瞽叟(こそう)に対する尊敬と奉養はこの上ないものであった。だから、後世、公侯・大夫までも、皆これを見習うようになったのである。ところで、現在は、人情が薄くなり、子供であってもしょっと出世すれば、却って父母に誇る者が多い。これは間違っている。舜の態度こそ、手本とすべきである」と記している。
6月26日、孟子一日一言です。
孝養とは親を養い孝行すること。
自分がしっかりと出来ていないものを子供ができるものではないと思いました。
どこかで連鎖しているものを絶ち切ることも必要ですね。
なぜこんなにも親孝行を説いているのか、論語も孟子も。
また、他のものも。
それはやはり人間としての原点に近いものなのだからでしょうね。
今日も一日がんばります。
関連コンテンツ
君子の教ふる所以のもの五 君子の教ふる所以のもの五。(尽心上四十章) くんしのおしうるゆえんのものご。(じんしんかみよんじゅうしょう) 【訳】 心ある立派な人が人を教える方法は五通りある。 〇松陰は、…
非礼の礼、非義の義 非礼の礼、非義の義は、大人は為さず。(離婁下六章) ひれいのれい、ひぎのぎは、たいじんをなさず。(りろうしもろくしょう) 【訳】 形式的には礼に似ているが、実際には、礼に合わない礼…
人の和 天の時は地の利を如かず、地の利は人の和に如かず。(公孫丑下首章) 【訳】 (全てのことを行う場合には)天の時は大切だが、地の利(山河や城池の堅固であること)には及ばない。更に、そんな地の利も、…
江河を決するが如く 其の一善言を聞き一善行を見るに及んでは、江河を決するが如く、沛然として之れを能く禦ぐことなきなり。(尽心上十六章) そのいちぜんげんをききいちぜんこうをみるにおよんでは、こうがをけ…
仁義あるのみ 王何ぞ必ずしも利と曰はん、亦仁義あるのみ。(梁恵王上首章) おおなんぞかならずしもりといわん、またじんぎあるのみ(りょうけいおうかみしゅしょう) 【訳】 王様、どうして利益、利益とばかり…