西伯は善く老を養う者なり|10月27日のことです。
Release: 2018/10/27 Update: 2018/10/27
西伯は善く老を養う者なり
伯夷、紂を避けて北海の浜に居り、文王作興すと聞きて曰く、「盍ぞ帰せざらんや。吾れ聞く西伯は善く老を養ふ者なり」と。(尽心上二十二章)
はくい、ちゅうをさけてほっかいのほとりにおり、ぶんおうさくこうすとききて、「なんぞきせざらんや。われきくせいはくはよくろうをやしなうものなり」と。(じんしんかみにじゅうにしょう)
【訳】
伯夷は殷の紂王の暴虐を避けて、北海のほとりに隠れ住んでいた。(周の)文王がたち、善政を行うことを耳にし、「さあ、早く行って身を寄せよう。文王は老人を大変大切にしてくださるそうだから」といった。
10月27日、孟子一日一言の言葉です。
どんな人でも年をとり老人になります。
あと20年後はどうなっているのでしょうか。
老人にやさしい政治だといいなあと思いますが、それも今の自分達の行い次第なんでしょうね。
何をすべきかわかりませんが、考えることは必要ですね。
今日も一日がんばります。
関連コンテンツ
仁者・不仁者 仁者は其の愛する所を以て其の愛せざる所に及ぼし、不仁者は其の愛せざる所を以てその愛する所に及ぼす。(尽心下首章) じんしゃはそのあいするところをもってそのあいせざるところにおよぼし、ふじ…
生之れを性と謂ふ 生之れを性と謂ふ(告子上三章) せいこれをせいという(こくしかみさんしょう) 【訳】 (告子がいった)「もって生まれたままのものが人間の本性である」と。 〇松陰は、告子のいう「性は猶…
惻隠・羞悪・辞譲・是非の心① 惻隠の心は仁の端なり。羞悪の心は義の端なり。辞譲の心は礼の端なり。是非の心は智の端なり。人の是の四端あるや、猶ほ其の四端あるがごときなり。是の四端ありて自ら能はずと謂う者…
天下を服す 善を以て人を服する者は、未だ能く人を服するものにあらざるなり。善を以て人を養ひて、然る後に能く天下を服す。天下心服せずして王たる者は未だ之れあらざるなり。(離婁下十六章) ぜんをもってひと…
理義の我が心悦ばすは 理義の我が心悦ばすは、猶ほ芻拳の我が口を悦ばすがごとし。(告子上七章) 【訳】 道理や徳義が万人を「本当にそうだ」と納得させ、満足させることは、牛や豚の美味しい肉が我々の舌を満足…