真の柔順とは② 修身教授録抄 姿勢を正して声を出して読んでみた
女性は夫に真の柔順であることによって、やがて夫に万一のことがあった場合にも処し得ると思うのであります。けだし真の柔順ということは、自分の「我」を捨てて、夫を助けるということだからであります。それ故に ・・・
女性は夫に真の柔順であることによって、やがて夫に万一のことがあった場合にも処し得ると思うのであります。けだし真の柔順ということは、自分の「我」を捨てて、夫を助けるということだからであります。それ故に ・・・
普通の女性の徳としては、男子の「剛」に対しては「柔」が挙げられ、随って女人は柔順ということが大切だとせられているようであります。しかしながら、また反面には「女は弱しされど母は強し」とも言われるように ・・・
女人は将来他家の人になるということが、その必然の運命である以上、親としては他日どんな家へ嫁ごうと困らぬように、またそのために、辛い思いをしないようにしておかねばならぬでしょう。なぜなら女は将来どの家 ・・・
すべて人間というものは、自分の運命を自覚することによって、初めて真に人生をスタートすると言ってよいでしょう。そこでわたくしたちは、将来自分が通らねばならぬ人生の筋道が、大たいどのよなものかという点に ・・・
すべて物事というものは、その場その場で時を移さず処理するのが手軽であり、また結果からいってもその方が、労少なくして効果の多いものです。この事は手紙の返事などの場合には最も明らかで、手紙の返事は、直ぐ ・・・
男子の仕事というものは、いわば専門的でありまして、仕事の種類は女の仕事ほど雑多ではなく、随って仕事を忘れて了うという事は、女に比しては少ないといってよいのです。しかるに女の仕事というものは、いわば円 ・・・
昔の婦人は、「寝顔は夫に見せぬ」ということが、妻としての大切なたしなみの一つであったといわれていますが、現在こうしたたしなみを失わない女人が、果たしてどの程度にあると言えるでしょうか。なるほどどの家 ・・・
谷川の音のきこゆる山のうへに蕨を折りて子らと我が入り 島木赤彦 これも赤彦の歌のうちでは、わたくしの好きな歌のひとつです。これは赤彦としては比較的晩年の歌で、大たい自分の志したことが、ほぼ成し遂げら ・・・
実際だらりと間の延びた返事を、しかも二度三度呼ばれて初めてするようなことでは、まったくその人柄の程が分かるというものです。つまり真面目に事にあたる気持ちのないことは、言わずして明らかだからです。 ・・・
人間の人柄というものは、大体その人が、他人から呼ばれた際、この「ハイ」という返事の仕方一つで、大体の見当はつくと云えましょう。それと申すのも、その人の名前を呼ぶということが、その人の全人格に対する呼 ・・・