二度とない人生を⑲
幸福とは、縁のある人々との人間関係を噛みしめて、それを深く味わう所に生ずる感謝の念に他なるまい。 この語録は、先生の「幸福論」の一つの結論とも言うべきものです。幸福感の三大条件は、まず自己の「身心関係 ・・・
幸福とは、縁のある人々との人間関係を噛みしめて、それを深く味わう所に生ずる感謝の念に他なるまい。 この語録は、先生の「幸福論」の一つの結論とも言うべきものです。幸福感の三大条件は、まず自己の「身心関係 ・・・
たった一枚のハガキで、しかもたった一言のコトバで、人を慰めたり励ましたり出来るとしたら、世にこれほど意義のあることは少ないであろう。 「私は人生の達人には到底なれなくとも、せめてハガキ書きの達人になり ・・・
わたくしには、なんど聞いても飽きぬ話が三つある。一つは(地蜂の)蜂の子とりの話。次はやまめ釣りの話。そして最後は富山の薬屋の新規開拓の苦心談。 この話に一番の興味を示して下さったのが、京大教授の幇芳賀 ・・・
金の苦労を知らない人は、その人柄がいかに良くても、どこか喰い足りぬところがある。人の苦しみの察しがつかぬからである 哲学者の森信三先生の語録に、「お金」に関するものが、意外に多いのにお気付きでしょう。 ・・・
いかなる人に対しても、少なくとも一点は、自分の及びがたき長所を見出すべし。 人間関係において、どうやら人間は本来わがまま上にスキ・キライの感情があって、これがまた相性といわれるものですが、そうした人間 ・・・
石の趣きが解かり出すということは、物事がわかり出した一つの微標ともいえよう。というのは、この世俗的な相対界を多少は離れかけた一微表といってもよいからである。 「三十五歳前後、唯一の趣味は石であった。但 ・・・
名・利というものは如何に虚しいものか。しかも人間はこの肉体の在するかぎり、その完全な根切りは不可能といってよい。 先生の数多い著述の中でも、めずらしい「隠者の幻」と題する小説風のものがあります。元東京 ・・・