一朝の患なきあり|6月11日のことです。
Release: 2018/06/11 Update: 2018/06/11
一朝の患なきあり
此に人あらんに、其の我れを待つに横逆を以てすれば、則ち君子は必ず自ら反するなり。(離婁下二十八章)
ここにひとあらんに、そのわれをまつにおうぎゃくをもってすれば、すなわちくんしはみずからはんするなり。(りろうしもにじゅうはっしょう)
【訳】
ここに一人の人がいて、その人が自分に対して無理無道を仕向けてくれば、心ある立派な人は、(腹を立てる前に「これはきっと私が不仁、無礼であるからだろう。そうでなければ、その人がどうしてこんな無理無道をするのだろうか」と)自分を反省する。
6月11日、孟子一日一言です。
こんな境地になれる人がいるとすれば凄いです。
しかし、それが徳のある人ということになるのでしょうね。
この考え方の実践を常にしていくことが幸せにもなるのでしょう。
人と争いにもならずですね。”吾日に吾が身を三省す。”を思いだします。
至らぬ点が多いんですね。
今日も一日がんばります。
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