柳下恵ー鄙夫も寛に薄夫も敦し|7月10日のことです。
柳下恵ー鄙夫も寛に薄夫も敦し
柳下恵は汙君を羞ぢず、小管を辞せず。進みて賢を隠さず、必ず其の道を以てす。(中略)故に柳下恵の風を聞く者は、鄙夫も寛に薄夫も敦し。(万章下首章)
【訳】
柳下恵は徳のない主君でも恥じることなく仕え、つまらない官職でも恥じたりしなかった。ひたすら才智を傾けて励み、常に自分の信じる道を突き進んだ。(中略)だから、後世、柳下恵の遺風を聞く者は、どんな度量の狭い者でも皆感化されて寛大な人物となり、どんな薄情な者でも感化されて親切な人物となった。
7月10日、孟子一日一言です。
中国、周代の魯(ろ)の賢者。本名、展禽。字(あざな)は季。柳下に住み、恵と諡(おくりな)されたことによる名。魯の大夫・裁判官となり、直道を守って君に仕えたことで知られる。生没年未詳。
後世に名を残す人物は、やはり徳のある人ということになりますね。
徳によって人々を動かしていく。
どんな主君にでも自分の道を貫き精一杯に生きた人なんでしょうね。
万章下首章は人物紹介が多いですね。
今日も一日がんばります。