其の有に非ずして之れを取る者は|7月18日のことです。
Release: 2018/07/18 Update: 2018/07/18
其の有に非ずして之れを取る者は
夫の其の有に非ずして之れを取る者は盗なりと謂ふは、類を充めて義を尽くるに至るなり。(万章下四章)
かのそのゆうにあらずしてこれをとるものはとうなりというは、るいをひろめてぎのつくるにいたるなり。(ばんしょうしもよんしょう)
【訳】
そもそも自分のものではないのに取るには泥棒である。(したがって、天下をわがものにしようとする諸侯はすべて泥棒である)という理論は基準を広げ高め、極限まで突き詰めたものである(理屈は正しいが実際にはいろいろな事情があり、そこを考慮すべきである)
7月18日、今日の孟子一日一言です。
天から見てみれば人間のものなど何ひとつ無いというのが極論かもしれません。
今の生活すらも自分のものであって自分の物でない。
そんな気持ちを心の片隅にもつことがわがままを減らす方法かもしれません。
だから一つひとつに感謝が必要になってくるんでしょうね。
今日も一日がんばります。
関連コンテンツ
死亡を悪みて不仁を楽しむ 死亡を悪みて不仁を楽しむ。(離婁上三章) しぼうをにくみてふじんをたのしむ。(りろうかみさんしょう) 【訳】 死んだり亡んだりすることを忌み嫌いながら、悪いことばかり楽しんで…
大人なる者あり 大人なり者あり。己れを正しうして物正しき者なり。(尽心上十九章) たいじんなるものあり。おのれをただしうしてものただしきものなり。(じんしんかみじゅうきゅうしょう) 【訳】 大人物とい…
孟軻は騶人なり 孟軻は騶人なり(中略)齊の宣王(中略)梁の恵王に遊事す。(序説) 【訳】 孟子は騶国の人である。(中略)(それなのに故郷を出て)齊国の宣王(中略)や梁国の恵王にお仕えした。 〇松陰は、…
士は茲の多口に憎まる 傷むことなかれ、士は茲の多口に憎まる。(尽心上十九章) いたむことなかれ、しはこのたこうににくまる。(じんしんしもじゅうきゅうしょう) 【訳】 何も気にするな。士という者は、徳が…
心の害と為すなくんば 豈に惟だ口腹のみ飢渇の害あらんや、人心も亦皆害あり。人能く飢渇の害を以て心の害と為すなくんば、則ち人に及ばざるを憂と為さず。(尽心上二十七章) あにただこうふくのみきかつのがいあ…