放心を求むるのみ|8月23日のことです。
Release: 2018/08/23 Update: 2018/08/23
放心を求むるのみ
学問の道は他なし、其の放心を求むるのみ。(告子上十一章)
がくもんのみちはほかなし、そのほうしんをもとむるのみ。(こくしかみだいしゅういちょう)
【訳】
学問の道は外にはない。ただ、自分のなくした心を探し求めることだけである。
〇松陰は、「この言葉は親切着実である。これを加えるものはない」と記している。
8月23日、孟子一日一言です。
本来持っている心をなくしてしまっているんでしょうね。
日々の生活の中、また育ってきた環境などで本来ある心がなくなっていく。
人は生まれながらにして善。
生まれた時にはあるものを取り戻そうとして学ぶんでしょうかね。
今日も一日がんばります。
関連コンテンツ
苗則ち槁れぬ 宋人其の苗の長ぜざるを閔へて之れを椻ける者あり。茫々然として帰り其の(家)人に謂つて曰く、今日病れぬ。予れ苗を助けて長ぜしめたりと。其の子趨りて往きて之れを視れば苗則ち槁れぬ。天下の苗を…
趙孟―貴くする所・之れを賤しくす 趙孟の貴くする所は、趙孟能く之れを賤しくす。(告子上十七章) ちょうもうのとうとくするところは、ちょうもうよくこれをいやしくす。(こくしかみじゅうななしょう) 【訳】…
浩然の気 我れ善く吾が浩然の気を養ふ。(中略)其の気たるや至大至剛、直を以て養ひて害することなければ、則ち天地の間に塞がる。(公孫丑上二章) われよくわがこうぜんのきをやしなう。(中略)そのきたるやし…
三聖者を承がんと欲す 我も亦人心を正しくし、邪説を息め、詖行を距ぎ、淫辞を放ち、以て三聖者を承がんと欲す。(滕文公下九章) われもまたじんしんをただしくし、じゃせつをやめ、ひこうをふせぎ、いんじをはな…
怒を藏さず、怨を宿めず 怒を藏さず、怨を宿めず。(万章上三章) 【訳】 (心ある立派な人は)怒る時には怒って、その怒りを隠さない。しかし、その怒りをいつまでも根にもつことはない。 〇松陰は、「もしも他…